書籍
NARRATIVE OF A RESIDENCE · 1847
原題Narrative of a Residence on the Mosquito Shore: with an Account of Truxillo, and the Adjacent Islands of Bonacca and Roatan; and a Vocabulary of the Mosquitian Language
モスキート海岸滞在記
1839・1840・1841年―トルヒーヨ、ボナッカ島、ロアタン島およびミスキート語彙集・1847年増補第2版 日本語全訳
トマス・ヤングが1839年から1841年にかけてのモスキート海岸滞在を記した旅行記です。大西洋航海、ブラック川での植民計画、トルヒーヨ、ボナッカ島、ロアタン島の地誌、交易、住民生活、宗教・政治、動植物を描き、1847年増補第2版で加えられたミスキート語彙集を収めます。
詳細概要 詳細概要を閉じる
トマス・ヤングの『モスキート海岸滞在記』は、一八三九年から一八四一年の中央アメリカ大西洋岸での経験を記した旅行記です。大西洋航海とブラック川での植民計画を軸に、トルヒーヨ、ボナッカ島、ロアタン島などの地誌、交易、住民生活、宗教と政治、動植物を紹介します。一八四七年の増補第二版にはミスキート語の語彙集も含まれ、外部からの入植の見通しと、現地で接した暮らしの記録が結びついています。
海岸への接近では、水深、投錨地、陸の植生、現地の丸木舟などが観察されます。港と河川は船が着く場所であるだけでなく、物資と人を運び、交易と入植を維持するための条件です。ブラック川をめぐる叙述は、土地の可能性を語る一方、実際にそこへ住み、供給を確保する仕事へ目を向けます。沿岸の各地を比べる姿勢には、将来の利用を考える著者の関心が表れています。
ボナッカ島の説明では、気候と病後の回復、肥沃な土地、森林、漁場を挙げ、なぜイギリス人の入植が進まないのかと問いかけます。同時に、石壁、石の椅子状の遺物、土器、果樹などを記し、それ以前の住民の存在を推測します。健康や土地の価値についての評価と、発見された物から過去を復元する推論は著者の判断に属しますが、島を無人の資源としてだけは扱っていません。
住民の食生活、トウモロコシとカカオ、農作物、狩猟、道具などの記述は具体的です。野豚を犬とマチェーテで追う場面では、森林を切り開いて進む労苦と危険を描き、より適した武器まで論じます。宗教的な物語や改宗に関する記事も交え、異なる由来の住民が暮らす社会を紹介します。ただし、集団の性格や文明の程度を判断する語りには、十九世紀の植民者側の見方が含まれています。
末尾の語彙集は、旅行中の接触を言葉の記録へ広げるものです。地理、産物、健康、労働、言語を一冊に収める構成は、読者に土地の総合的な像を与えると同時に、植民への関心を促す役割も持ちます。住みやすさを強調する評価を、実際の困難や住民の存在と照らし合わせることで、本書は地域の見聞録であるだけでなく、イギリス人がモスキート海岸をどのような期待のもとで語ったかを知る資料となります。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- ロンドン、Smith, Elder, and Co.、1847年増補第2版
- 翻訳版
- 173頁
- 原刊標題紙
- 1点
- 原刊言語
- 英語・ミスキート語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Thomas Young, Narrative of a Residence on the Mosquito Shore: with an Account of Truxillo, and the Adjacent Islands of Bonacca and Roatan; and a Vocabulary of the Mosquitian Language, Second Edition, London: Smith, Elder, and Co., 1847.
- 権利・利用条件
- 原著はパブリックドメインです。米国議会図書館は当該資料について著作権上の制限が存在することを認識していないと表示しています。公開画像には米国議会図書館およびInternet Archiveの表示・条件が適用されます。
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。