ホンジュラスおよびニカラグアのミスキート族とスム族の民族誌的調査の表紙

書籍

BUREAU OF AMERICAN ETHNOLOGY · 106

原題Ethnographical Survey of the Miskito and Sumu Indians of Honduras and Nicaragua

ホンジュラスおよびニカラグアのミスキート族とスム族の民族誌的調査

アメリカ民族学局紀要第106号・1932年刊 日本語全訳

Eduard Conzemiusエドゥアルト・コンツェミウス

エドゥアルト・コンツェミウスが、ホンジュラスとニカラグアのカリブ海側に暮らすミスキート族とスム族について、地理・歴史、身体形質、衣食住、工芸、生業、社会組織、宗教、婚姻・葬送、伝承、語彙を総合的に記録した民族誌です。

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エドゥアルト・コンツェミウスが、ホンジュラスとニカラグアのカリブ海側に暮らすミスキート族とスム族を総合的に記録した1932年の民族誌です。地理と探検史、集団間の関係から、衣食住、工芸、耕作、漁撈、狩猟、社会組織、治療、宗教、婚姻、葬送、伝承、語彙までを扱います。海岸に多いミスキートと内陸に分布するスムの生活を比べ、環境と交流に応じた違いを示しています。

家と用具の説明は、材料、構造、名称、用途を結びつけます。竹を並べた屋根裏を食料貯蔵や寝床に使い、刻みを入れた一本木の梯子で上るといった細部から、日々の生活の組立てがわかります。樹皮布、土器、瓢箪容器、カヌーの製作も詳しく扱われ、どの木を選び、どのように加工して物を作るかが記されます。語彙は生活の対象とともに示されます。

生業では、航行可能な川岸の森林を開いて畑を作る時期と作業分担、バナナ、キャッサバ、トウモロコシなどの栽培、マナティーやウミガメの捕獲、魚をとる多様な方法を説明します。伐採、植付け、除草、収穫を誰が担うかにも注意が向けられます。肉と魚の保存、発酵飲料、香辛料や甘味料まで続き、食物の入手から加工と消費までを一つの生活体系として読むことができます。

統治、犯罪への処罰、挨拶、訪問者の迎え方、音楽、遊び、病因と治療、神と霊の観念、キリスト教化が後の主題になります。過去のバッカニアとの同盟やスペイン人集落への遠征も扱うため、社会を外部から切り離されたものとは描いていません。交易品の変化や植物名から導入時期を考える箇所には、言語と物の移動を結びつける著者の方法が現れます。

身体形質や性格を分類する枠、宗教や医療への評価は当時の民族学に属し、治療の記載も現在の効能の保証ではありません。実見した行為、住民から聞いた説明、古い文献からの知識を区別して読むことが大切です。豊富な生活技術と語彙の記録を通じて、川と森と海に結ばれた地域の社会を具体的に知るとともに、20世紀初頭の研究者が民族誌をどのような項目で構成したかを検討できる書物です。

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原刊
ワシントン、United States Government Printing Office、1932年
翻訳版
307頁
図版・本文図
11点
原刊言語
英語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Eduard Conzemius, Ethnographical Survey of the Miskito and Sumu Indians of Honduras and Nicaragua, Smithsonian Institution, Bureau of American Ethnology, Bulletin 106, Washington: United States Government Printing Office, 1932.
権利・利用条件
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