ニカラグアの表紙

書籍

NICARAGUA · 1852

原題Nicaragua: Its People, Scenery, Monuments, and the Proposed Interoceanic Canal

ニカラグア

その人民、景観、記念物、および計画中の大洋間運河・1852年刊 全二巻日本語全訳

E. G. SquierE・G・スクワイア

米国外交官・探検家スクワイアが、ニカラグアの地理・社会・政治・宗教・先住民文化・古代遺物を旅行記と調査報告として記し、大洋間運河の候補路線、条約、商業・移民統計、先住民諸語、独立後政治史を収めた1852年刊の全二巻です。

詳細概要 詳細概要を閉じる

外交官・探検家スクワイアが、ニカラグアの地理、社会、政治、古代遺物を旅行の経験と調査資料からまとめた一八五二年刊の全二巻です。港から川と湖を経て内陸へ進む紀行に、産物、住民、宗教行事、都市生活、運河計画、条約、統計、言語資料、独立後の政治史を組み合わせています。個人の旅の記録と、中央アメリカの現在と将来を評価する総合報告という二つの性格が、一冊のなかで密接につながっています。

紀行ではサン・フアン・デ・ニカラグア港の景観と政治状況、船頭と河川航行、グラナダやレオンの生活が描かれます。クリスマスの儀式に続く革命未遂、年ごとの海辺への集団旅行、陶工や塩田、宿泊と娯楽など、日常と政治的緊張が同じ場所に現れます。サルバドルとホンジュラスへの旅ではフォンセカ湾、港、島、軍隊、交渉を扱い、ニカラグアの事情を隣接地域やイギリスの干渉と関連づけて理解しようとします。

古代遺物の調査では湖上の島々、石像、供犠石、岩壁の図像などを取り上げます。サパテロでの遺物探索や、地震で崩落した図像の痕跡の観察は、調査の方法と保存状態を伝える具体的な場面です。先住諸民族については地理的分布、言語、記念物を合わせて論じ、語彙資料も収めます。ただし、図像の類似からメキシコとの関係を推定する部分など、著者の観察と解釈は同じ確かさではありません。現物の形や所在の記録と、その起源を説明する説を分けて読む必要があります。

運河の検討ではサン・フアン川、ニカラグア湖、マナグア湖、太平洋岸の諸港を結ぶ複数の路線を比較し、地形上の条件を通商と国際政治へ接続します。さらに中央アメリカ連邦の形成と内戦、モラサン、自由主義的改革、教会、連邦の分裂を論じ、共和国の困難に著者なりの原因を求めます。スクワイアは米国の外交官としての関心を持ち、政治勢力や外国の介入に明確な評価を下しています。本書はその立場も含め、運河候補地として注目されたニカラグアが、どのような自然、社会、歴史を持つ国として描かれたかを読み解く資料です。旅行の細部と政策的な大局観を往復できるところに、内容の幅があります。

旅行記地誌民族誌考古学運河史一次史料ニカラグア中央アメリカモスキート海岸ホンジュラス英語E・G・スクワイアニカラグア運河大洋間運河サン・フアン川レオングラナダ先住民諸語古代遺物19世紀

EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。

原刊
ロンドン、Longman, Brown, Green, and Longmans、1852年
翻訳版
782頁
図版・挿図
94点
原刊言語
英語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
E. G. Squier, Nicaragua: Its People, Scenery, Monuments, and the Proposed Interoceanic Canal. With Numerous Original Maps and Illustrations, 2 vols., London: Longman, Brown, Green, and Longmans, 1852.
権利・利用条件
1852年刊の原著本文・図版はパブリックドメインです。Getty本のInternet Archive項目は「Possible copyright status: NOT_IN_COPYRIGHT」と表示しています。補完図版を含むPublic Library of India本およびToronto本の当該項目には、項目固有のrights、licenseurl、usage等のライセンス表示がありません。この項目表示と原著のパブリックドメイン性は区別して記録しています。
公開日
更新日

DOCUMENT READER

日本語翻訳版 PDF

PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。