書籍
LUZ Y MÉTODO · PUEBLA 1692
原題Luz y método de confesar idólatras y destierro de idolatrías
偶像崇拝者を告解させ、偶像崇拝を根絶するための光と方法
1692年プエブラ初版・前付・第一部22章・ナワトル語告解76問・説教4篇・末尾索引
偶像崇拝者の告解と偶像崇拝の根絶を目的として、司牧者・聴罪司祭向けに編まれた1692年刊宗教書の全訳です。前付、第一部22章、ナワトル語による告解質問76問、説教4篇、供犠・迷信一覧35項、警告、末尾索引を原刊順に収録しました。後刷りの一部にのみ加えられたフランシスコ・ヌニェス・デ・ラ・ベガ書簡は、補入であることを明示して収録しています。
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ビリャビセンシオが一六九二年に刊行した、司牧者と聴罪司祭のための宗教実務書です。先住民の儀礼や信仰を著者が「偶像崇拝」とみなす枠組みのもとで分類し、告解で何を問い、どのように教え、取り締まるべきかを説きます。第一部の二十二章、ナワトル語の告解質問七十六問、四篇の講話、供犠と迷信の一覧から成り、教義の説明と現場の質問・指導を結びつけた構成です。宗教を外から記録する民族誌ではなく、改宗と行動の変更を目的とする書物である点が重要です。
第一部は牧者の愛徳と教化の義務、第一戒、神への礼拝を論じ、世界とヌエバ・エスパーニャの偶像、供犠、当時も残るとされた慣行へ進みます。聖書のイスラエル史と先住民の歴史を、神が偶像崇拝を罰するという同じ説明のなかに置きます。また、疑いを調査する聖職者の責任、怠慢への罰、熱心な奉仕者への報いを述べ、信徒だけでなく司祭自身を規律づけようとします。穏やかな説得を重視する箇所と、破壊や処罰を求める箇所が併存しています。
実務的な部分では、供犠を伴う慣行と伴わない慣行を分け、誰が供犠者で誰が依頼者なのか、参加者にどのような罪が成立するかを判断しようとします。告解の質問は、依頼者、未婚の少年少女、供犠者など、対象に応じた方法に分かれています。ナワトル語を用いることは、教義を伝えるだけでなく、行為、意図、関係者を詳細に聞き取る手段でもありました。続く講話は、質問で把握したとされる慣行を誤りとして反駁し、キリスト教の理解へ導く役割を担います。
この書物からは、植民地期に記録された儀礼、治療、占い、供物などを知る手掛かりが得られますが、それらは司祭が罪や迷信として選別した情報です。質問票にある行為が、すべての地域で同じ形で実践されたと断定することはできません。著者の悪魔論や神罰の説明も、当時の宗教的解釈として読む必要があります。先住民の信仰そのものに加え、教会が日常の慣習をどう分類し、言語を介して把握し、告解と説教によって統制しようとしたかを考える資料です。宗教間の接触と、知識の収集が支配の実務へ転じる過程を具体的に示しています。
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- 原刊
- プエブラ・デ・ロス・アンヘレス、ディエゴ・フェルナンデス・デ・レオン印刷所、1692年
- 翻訳版
- 218頁
- 図版・挿図
- 2点
- 原刊言語
- スペイン語・ナワトル語・ラテン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Diego Jaimes Ricardo Villavicencio『Luz y método de confesar idólatras y destierro de idolatrías』、Puebla de los Ángeles: Imprenta de Diego Fernández de León、1692年。主底本はチリ国立図書館所蔵本、Memoria Chilena MC0042352。
- 権利・利用条件
- 1692年刊の原著はパブリックドメインです。Memoria Chilenaは主底本を『共通文化遺産』として自由な利用・複製を認めています。校合本Bc 86はPublic Domain Mark 1.0で公開されています。
- 公開日
- 更新日
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