第32議会第2会期上院行政文書第27号の表紙

文書群

SENATE EXECUTIVE DOCUMENT NO. 27 · 1853

原題Message from the President of the United States, Communicating, in Compliance with a Resolution of the Senate, Certain Correspondence in Relation to Central America

第32議会第2会期上院行政文書第27号

中央アメリカに関する往復書簡

United States Department of Stateアメリカ合衆国国務省(編)

1853年、フィルモア大統領が上院決議に応じて提出した中央アメリカ関係外交文書集。1834年から1851年までの付属文書41件を収め、フアン・ガリンドの外交資格と任務、ベリーズ境界問題、モスキート海岸、ニカラグア運河と大洋間交通、クレイトン=ブルワー条約をめぐる英米交渉を記録しています。大統領教書、国務長官報告、付属文書一覧、原刊本文を省略なく訳しました。

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一八五三年にフィルモア大統領が上院の求めに応じて提出した、中央アメリカ関係の外交文書集です。大統領教書と国務長官報告に続き、一八三四年から一八五一年までの四十一件の付属文書を収めます。フアン・ガリンドの任務、ベリーズの境界、モスキート海岸への権利、ニカラグア運河と大洋間交通、クレイトン=ブルワー条約に関する交渉が、往復書簡とその付属資料を通じて示されています。

早い時期の文書では、中央アメリカ側がベリーズの通商上の影響や領域問題を訴え、合衆国へ自国の立場を伝えようとします。誰がどの政府を代表するかという外交資格の確認も、主張の受理に関わる問題です。中央アメリカ連邦の存在と解体を背景に、以前の権利が各共和国へどのように承継されるかが争われ、国境の線だけでなく、交渉当事者の正当性も問題となっています。

モスキート海岸をめぐっては、英国とモスキート王の関係、スペインが有したとされる権利、独立後のニカラグアなどの主張が対置されます。英国側は長期にわたる政治的関係を根拠とし、相手側はその保護や占有の性質を問い直します。過去の航海、入植、総督の措置、割譲文書などが引用されるのは、歴史の記述を現在の領有権の証拠へ変えるためです。

運河構想はこれらの争いに直接結びつきます。合衆国は西岸に広い領土を持ち、交通路に近い通商国として関心を示しますが、運河の排他的な占有を控え、諸国が同条件で利用することや中立の確保も論じます。実際の交通路を開くには、英米間の合意だけでなく、ニカラグアとコスタリカなど周辺国の関係を安定させる必要があるという認識も読み取れます。

各書簡は、領土を獲得する意図はないと説明したり、相手の法理を否定したりする外交上の行為そのものです。そのため、一方の権利主張を確定した事実として読むのではなく、提出された証拠と反論を照合する必要があります。本集は、中央アメリカを横断する交通の可能性が、先住民の政治的地位、旧植民地の権原、英米の勢力関係を一つの交渉へ結びつけた過程を、複数の当事者の言葉から検討できる資料です。

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原刊
ワシントン、第32議会第2会期、上院行政文書第27号、1853年
翻訳版
118頁
図版・挿図
0点
原刊言語
英語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Message from the President of the United States, communicating, in compliance with a resolution of the Senate, certain correspondence in relation to Central America, 32d Congress, 2d Session, Senate Executive Document No. 27, United States Congressional Serial Set, no. 660(Washington、1853年、全106頁)。
権利・利用条件
1853年刊の米国政府刊行物であり、原刊本文はパブリックドメインです。GovInfoのGovInfo公開画像は米国政府刊行物の項目として提供されています。
公開日
更新日

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