書籍
CENTRAL AMERICA · 1850
原題Central America; Describing Each of the States of Guatemala, Honduras, Salvador, Nicaragua, and Costa Rica; Their Natural Features, Products, Population, and Remarkable Capacity for Colonization
中央アメリカ
グアテマラ、ホンジュラス、サルバドル、ニカラグア、コスタリカ各国の記述・1850年刊 日本語全訳
ジョン・ベイリーが二十年以上にわたる現地経験をもとに、中央アメリカ五国の地理、気候、人口、農業、産物、交通、移住可能性を概説した1850年刊の地誌です。ニカラグア運河計画、距離・標高表、政府収支、貿易統計も収めています。
詳細概要 詳細概要を閉じる
ジョン・ベイリーが二十年以上の現地経験をもとに、グアテマラ、ホンジュラス、サルバドル、ニカラグア、コスタリカの自然と社会を概説した地誌です。地形、気候、人口、農業、産物、港と内陸交通を説明し、外国人の移住や土地利用の可能性を論じます。ニカラグアの運河計画については測量の数値を添え、一般読者への地域紹介と、事業を検討する人に向けた実務的な情報を組み合わせています。
総論では、恵まれた土壌と多様な気候に比べて、農業の技術と輸送手段が十分に改善されていないと評価します。ラバに頼る運搬は高く遅く、重量物の移動を難しくするという指摘は、産物の豊富さがそのまま収益にならない条件を示します。港についても、アカフトラの開放泊地を守る岩礁など、上陸と船積みの実際に関わる地形を取り上げます。
各国の記述では、グアテマラのアティトラン湖、火山とアンティグア周辺、コチニール栽培、キリグアの彫刻などが紹介されます。サルバドルでは海岸に沿う火山と港、産物を出すための地理的な利点を論じる一方、内紛の損害を指摘します。自然の景観、古代の遺物、現在の農業が別々の話題ではなく、土地の特徴を理解するための材料として並べられています。
ホンジュラスの鉱業、先住民の村と作物、モスキート海岸の住民、ニカラグアの湖と島々なども扱います。ニカラグア運河の検討では、多数の地点で測った水準と距離を用い、丘陵、谷、運河化する区間、トンネルの可能性を比較します。地峡の横断を望ましい大事業として語るだけでなく、経路ごとの地盤と高さを実務家が判断できるよう示す点が本書の特色です。
コスタリカではコーヒー栽培による経済の変化を取り上げ、政府の収支や貿易、商品の価格に関する表も示します。移住と開発への楽観、人々の習慣や集団の性質に関する一般化は、十九世紀の外国人著者の視点です。その評価を観察や数値と分けて読むと、本書は中央アメリカ五国の相違を概観するとともに、農業、交通、外国との取引を改善することで地域の将来を変えられると考えた当時の開発構想を伝えています。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- ロンドン、Trelawney Saunders、1850年
- 翻訳版
- 134頁
- 図版・挿図
- 6点
- 原刊言語
- 英語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- John Baily, Central America; Describing Each of the States of Guatemala, Honduras, Salvador, Nicaragua, and Costa Rica; Their Natural Features, Products, Population, and Remarkable Capacity for Colonization, London: Trelawney Saunders, 1850.
- 権利・利用条件
- 1850年刊の原著本文・原刊図版・別刷地図はパブリックドメインです。Smithsonian Librariesは底本項目をCC0として公開しています。別刷地図画像は米国議会図書館所蔵資料に由来し、Wikimedia Commonsはパブリックドメイン資料として公開しています。
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。