書籍
COMPENDIO DE GEOGRAFÍA DE CENTRO-AMÉRICA · 1881
原題Compendio de geografía de Centro-América
中央アメリカ地理要綱
中等学校・初等学校用 訂正増補第二版・1881年刊 日本語全訳
中央アメリカ五共和国の境界、地勢、気候、河川・湖沼、産物、人口、行政、都市、交通、産業を問答形式で概説した地理教科書。グアテマラを最も詳しく扱い、エル・サルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタ・リカおよびベリーズの地誌を収録しています。
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ダリオ・ゴンサレスが中央アメリカ五共和国の地理を問答形式でまとめた教科書です。総説では位置、境界、広がりと歴史の概観を示し、続いてホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカを扱います。山脈、火山、河川、湖沼などの自然地理から、人口、行政制度、都市、港、産業、貿易までを同じ枠組みで学べるように構成されています。
とりわけグアテマラの記述が詳しく、国境を川や山脈に沿って説明し、主要火山を地域ごとに分け、湖と河川の位置や流れを記します。アマティトラン湖では形、標高、流入河川と流出河川、魚などに触れ、ベリーズ川についてはモパン川からの流れと航行可能な区間、ペテンの交易との結びつきを示します。地形を覚えるだけでなく、自然の配置が移動と生活にどう関わるかを理解させる内容です。
温泉や浴場の説明では、水温や地域の名所としての評価、当時信じられた医学的効能が並びます。港湾の記述では、オモアの要塞、プエルト・コルテスの鉄道との関係、フォンセカ湾のアマパラなど、外部への出入口の機能を示します。国の境界と内部の交通網をまとめて把握できる一方、距離、人口、建設中の施設、健康への効能などは、刊行当時の情報と見解として読む必要があります。
政治地理の部分には司法権、県の統治、市町村自治、保障と宗教に関する問いがあり、地理教育が国家の制度を学ぶ教育でもあったことが分かります。輸入と輸出の金額や主要な産物も取り上げ、地図上の共和国を経済活動の単位として説明します。ベリーズやモスキート保留地への言及は、五共和国だけでは収まらない沿岸の政治的配置を、地域全体の地誌へ含める役割を持っています。
先住民諸王国や征服を述べる歴史的概観には、伝承と当時の学説に依拠した民族の由来や年代の理解が現れます。それらを現在の研究成果と同一視せず、19世紀の学校で何が地域の共通知識とされたかを見ることができます。各国の自然、制度、産業を比較できる簡潔な項目立てが本書の強みです。中央アメリカを分立した国家の集合でありながら一つの地理的・歴史的な地域として教えようとした、近代の教育と国家認識を伝える著作です。
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- 原刊
- グアテマラ、エミリオ・グボー書店・文房具店、1881年
- 翻訳版
- 123頁
- 図版・挿図
- 32点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Darío González, Compendio de geografía de Centro-América, segunda edición, corregida y aumentada, Guatemala: Librería y Papelería de Emilio Goubaud, 1881.
- 権利・利用条件
- 1881年刊の原著本文および図版はパブリックドメインです。Google Booksのデジタルファイルには同サービスの利用指針が適用されます。本版はGoogle Booksをデジタル化・公開元として明記しています。
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