グアテマラとメキシコの国境問題に関する報告書の表紙

書籍

BOUNDARY COMMISSION REPORT · 1900

原題Memoria sobre la cuestión de límites entre Guatemala y México

グアテマラとメキシコの国境問題に関する報告書

1900年初版・原刊略標題紙、標題紙、本文・付録3–325頁 日本語全訳

Comisión Guatemalteca de Límites / Claudio Urrutiaグアテマラ・メキシコ国境委員会/クラウディオ・ウルティア

グアテマラ・メキシコ国境委員会委員長クラウディオ・ウルティアが、16年にわたる国境画定事業の沿革、交渉、測量成果と付録資料を外務大臣へ報告した大部の委員会史料。1900年初版の本文、書簡、条約、署名、原注、表、目録、付録を全訳しています。

詳細概要 詳細概要を閉じる

グアテマラ国境委員会の委員長クラウディオ・ウルティアが、メキシコとの国境画定をめぐる十六年間の事業を外務大臣へ報告した著作です。一八八二年の条約と翌年の協定に基づく測量・標識設置を中心に、問題の歴史、外交交渉、委員会の活動、最終的な成果を整理します。国境を条約に書かれた線だけでなく、地上に測り、森林を開き、位置を合意し、標識を建てる必要のある事業として示す、大部の行政・技術史料です。

前半ではチアパスとソコヌスコの帰属、両国の対立、合衆国の介入への期待、中央アメリカ連合との関係が論じられます。著者は、資金と労働力の投入、戦争の危険、作業中に失われた人命を挙げ、結果を国民へ説明することを政府の義務と位置づけます。公平な叙述を掲げながら、領土の損失や過去の併合をグアテマラ側から評価しており、外交上の事実関係と著者の判断を区別して読む必要があります。国境画定が国内政治の記憶とも結びつくことが分かります。

測量の説明では、緯線、子午線、測地線、河川をどのように現地へ置くかが問題になります。天文観測、地球の曲率、局地的な鉛直線の偏差、方位角の誤差などが具体的に論じられ、両国委員会で異なる結果が出た場合の扱いも示されます。タカナ火山、湖沼、チショイ川、ウスマシンタ川、ペテン・カンペチェ街道などの自然地形と交通路が、抽象的な境界規定を現実の場所に結びつける基準として登場します。作業期限と費用の制約も合意形成に関わっています。

付録にはメキシコへ移る村、集落、農園の一覧、標識建設の協定、地図への署名時の議事録、野帳の交換、標識間距離、海抜高度などが収められます。これにより、総括的な説明を支える地名、数値、文書を個別に確かめられます。本書は現在の国境を説明する一般案内ではなく、当事者の一人が事業の終結を報告し、過去の判断を正当化する文書でもあります。政治的な主張と技術的な記録を併せて読むことで、国家間の合意が現地の線と標識へ変わるまでの、外交、地理、労働、測量の複雑な結びつきを検討できます。国境によって所属が変わる場所の一覧は、線の背後に住民の生活空間があったことも伝えています。

国境史料委員会報告外交史グアテマラメキシコチアパススペイン語国境画定グアテマラ国境委員会1882年条約測量ソコヌスコ19世紀末

EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。

原刊
グアテマラ、1900年
翻訳版
328頁
図版・挿図
0点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Claudio Urrutia『Memoria sobre la cuestión de límites entre Guatemala y México: presentada al señor Ministro de Relaciones Exteriores por el jefe de la Comisión Guatemalteca』(Guatemala: Tipografía Nacional、1900年)。
権利・利用条件
原刊本文はパブリックドメインです。Google Books公開画像は本文の判読・照合に用い、画像とOCRは日本語版へ転載していません。公開画像にはGoogle Booksの利用条件が適用されます。
公開日
更新日

DOCUMENT READER

日本語翻訳版 PDF

PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。