書籍
MEXICAN BOUNDARY COMMISSION · 1897
原題Informe que el jefe de la Comisión mexicana de límites con Guatemala…
グアテマラとの国境画定メキシコ委員会委員長報告書
1897年初版・原刊表紙、標題紙、本文、書簡、表、付録3–103頁 日本語全訳
グアテマラとの国境画定メキシコ委員会委員長マヌエル・E・パストラーナが、技師アルベルト・アマドールの科学作業に関する批判へ回答した開発省提出報告書。1897年初版の標題紙、本文、書簡、原注、数式、表、付録を全訳しています。
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パストラーナの報告書は、メキシコとグアテマラの国境画定作業について、メキシコ委員会の科学的な方法を弁護するために書かれた文書です。委員長である著者が、技師アルベルト・アマドールの批判に答え、開発省へ経緯と計算を提示します。国境の政治的な主張を一般論として並べるのではなく、条約で定めた線を現地へ移す際の観測、測地、標識、計算の問題を具体的に論じています。
第一の争点は、サンティアゴ頂点を通る緯線などを、どの意味で測地線として画定するかです。一八八二年の条約と翌年の追加議定書を根拠に、両国の天文技師が共同または合意のうえ別々に作業する規定を確認します。法律上の線の定義と、地表で再現する測量の手続が分かちがたく結び付いており、技術的な選択がそのまま国境の位置に関わります。
観測に関する記述では、天候のため北極星を見られないこと、機器を据える小柱の位置が変わったこと、望遠鏡や接眼鏡の差、補正や計算の誤りの可能性が扱われます。著者は相手の経験と機器を評価しながらも、結果の不一致を一つの原因へ即断しない姿勢を述べます。両委員会が定めた点の南北のずれを複数地点で示し、観測値をどう比較し採用したかを説明します。
現場の条件も詳細です。熱病で住民が死亡・罹患し、山へ送られるのを恐れて隠れたため、必要な労働者を確保できなかったという書簡が引用されます。川の測量、道の方位角と投影の再計算、北緯十七度四十九分の緯線、テノシケ南方の緯線、ペテン・カンペチェ街道など、抽象的な境界が多様な土地と作業へ分かれる様子が見えます。自然国境については、チショイ川とウスマシンタ川の最深水路も論点になります。
数式、表、往復書簡と付録によって、著者の説明を計算と文書の両側から追える構成です。ただし報告は批判への反論として書かれているため、作業全体を第三者が均等に評価したものではありません。何が観測され、どの誤差が認められ、何を正当化するために資料が選ばれたかを見れば、国境が地図に一本の線として現れる前に必要だった、技術、労働、国家間の合意の複雑さを理解できます。
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- 原刊
- メキシコ、1897年
- 翻訳版
- 88頁
- 図版・挿図
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Manuel E. Pastrana『Informe que el jefe de la Comisión mexicana de límites con Guatemala, C. Manuel E. Pastrana, rinde á la Secretaría de Fomento, sobre los puntos que tocó el ingeniero Alberto Amador en sus “Apuntes críticos acerca de algunas de las operaciones científicas de la Comisión mexicana de límites con Guatemala”』(México: Oficina Tipográfica de la Secretaría de Fomento、1897年)。
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