書籍
DIE SPRACHE DER IXIL-INDIANER · 1887
原題Die Sprache der Ixil-Indianer: Ein Beitrag zur Ethnologie und Linguistik der Maya-Völker
イシル人の言語
1887年初版・本文全156頁、比較語彙、補遺、正誤、広告 日本語全訳
オットー・シュトルによるイシル語の文法・語彙研究。音論、名詞・代名詞・数詞・動詞などの文法記述、例文、グアテマラ北西部諸語の比較語彙を収め、イシル語をマヤ諸語の民族学・比較言語学のなかに位置づけた1887年刊の基礎資料です。原刊本文、補遺、正誤表、広告、原刊標題紙を収録しています。
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オットー・シュトルがイシル語の音、語の形、文の組立て、語彙を記述し、グアテマラ北西部のマヤ諸語との関係を検討した研究です。予備的な地理・民族学の考察、文法、会話や祈りの短い試料、イシル語語彙集、他言語との比較語彙から構成されます。個別言語の仕組みを明らかにする作業と、マヤ諸集団の歴史的な関係を知ろうとする関心が結びついています。
序論ではイシル地域の地勢と歴史に触れ、言語の親縁関係を語彙と文法から判断しようとします。文化の土着性や外来起源をめぐる当時の論争も背景にありますが、比較に用いる材料は身近な概念を表す語や具体的な語形です。表記には既存の中央アメリカ研究で使われたスペイン語式の綴りをできるだけ保つ方針を述べ、発音の記述と先行資料の利用しやすさの両方に配慮しています。
文法では名詞、形容詞的な働き、所有、人称・疑問代名詞、数詞、他動詞と自動詞などを順に扱います。行為者を示す要素による職業名の形成や、所有関係をさらに明示する代名詞の使い方など、多くの例を通じて説明します。数詞が特定の接尾辞と結びつく点も他のマヤ諸語と比較され、似た言語に共通する特徴と、イシル語に固有と考えられた特徴が区別されます。
動詞については小辞を伴う構文、動詞的名詞、否定、人称目的語、複合や抱合を詳しく論じます。語を一つずつ対応させるだけでは分からない意味を、文の内部の関係から説明しようとする部分です。テキスト試料にはネバフでフアン・ブリトの口述から得た祈りや訪問時の挨拶が含まれ、文法表に整理された形が実際の表現でどう使われるかを確かめられます。
付属の比較語彙はマム語、アグアカテカ語、ハカルテカ語、チュフ語を、親族、身体、住居、食物、動物、地形、時間、性質などの意味分野で並べます。追補では先の説明を補い、研究が追加情報によって修正される様子も見えます。分類と文法用語は1887年の研究段階に属し、現在の分析と同じではありません。それでも、話者から得た形を具体的に残し、比較可能な資料へ整理した点で、イシル語と周辺言語の歴史的な姿を知るための重要な基礎資料です。
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- 原刊
- ライプツィヒ、F. A. Brockhaus、1887年
- 翻訳版
- 227頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- ドイツ語・イシル語・マヤ諸語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Otto Stoll『Die Sprache der Ixil-Indianer: Ein Beitrag zur Ethnologie und Linguistik der Maya-Völker』(Leipzig: F. A. Brockhaus、1887年初版)。
- 権利・利用条件
- 1887年原刊は著作権保護期間を満了しています。Internet Archiveの資料ページは当該デジタル資料をPublic Domain Mark 1.0で表示しています。デジタル画像には公開元・所蔵館の利用条件が適用される場合があります。
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