スペイン系アメリカ諸共和国とその失敗の原因――中央アメリカの表紙

論文

THE AMERICAN WHIG REVIEW · 1850

原題The Spanish American Republics, and the Causes of Their Failure. Central America

スペイン系アメリカ諸共和国とその失敗の原因――中央アメリカ

『The American Whig Review』1850年10月号 日本語全訳

Anonymous無署名

後世の暫定帰属:Ephraim George Squier

スペイン系アメリカ諸共和国の独立後の政治的混乱を、植民地統治の遺産、自由派と保守派の対立、中央アメリカのメキシコ帝国編入と1824年憲法の経過から論じた1850年刊の無署名論文です。

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スペイン系アメリカの共和国で、独立後も政治的な混乱が続く理由を論じた1850年の無署名論文です。中央アメリカを中心に、植民地統治、メキシコ帝国への編入、自由派と保守派の対立、1824年憲法に至る経過を取り上げます。

著者は、勝った党派が反対者を没収、追放、死刑によって排除する不寛容を問題視します。合法的に異論を述べる道が閉ざされれば、反対派は秘密活動へ追い込まれ、変革の手段が革命に限られると論じます。争乱の原因を、政党活動と政権交代を許す仕組みの欠如に求めています。

一方、混乱を住民の生来の性質だけで説明する見方には反対します。征服者への土地、鉱山、官職の付与、副王の宮廷、貴族制、教会と国家の結びつきによって、富と権力が少数者へ集中したと考えます。米国との違いを植民地の起源に求め、独立して新しい憲法を制定しても、自治を支える社会的な条件は直ちには生まれなかったと説明します。

自由な政党活動と共和政を重視する立場から書かれ、旧体制や教会への批判には強い価値判断があります。「失敗」という評価も著者の政治観に属するものです。独立を制度の変更だけで捉えず、植民地から続く権力関係との衝突として論じている点が、この論文の中心です。

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原刊
『The American Whig Review』第12巻第34号、1850年10月、337–344頁
翻訳版
13頁
図版・挿図
0点
原刊言語
英語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Anonymous, “The Spanish American Republics, and the Causes of Their Failure. Central America,” The American Whig Review, vol. 12, no. 34, October 1850, pp. 337–344. 原刊は無署名。本稿は原刊p. 344で完結し、p. 345から別稿 “Our Foreign Relations” が始まります。Don C. Seitz (1911), p. 52およびCharles Lee Stansifer (1968), p. 64によるEphraim George Squierへの帰属は、後世の暫定帰属として扱います。
著者帰属
原刊は無署名です。Don C. Seitz (1911), p. 52およびCharles Lee Stansifer (1968), p. 64は本稿をEphraim George Squierに帰属させますが、本サイトでは後世の暫定帰属として扱い、主著者表示には採用しません。
権利・利用条件
原著および原刊誌面はパブリックドメインに属します。HathiTrustの当該Cornell University Library所蔵本は、Book ViewerでPublic Domainと表示されています。
公開日
更新日

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