書籍
MEMORIA · 1830
原題Memoria de la conducta pública y administrativa de Manuel José Arce durante el período de su presidencia
大統領在任期間におけるマヌエル・ホセ・アルセの公的・行政上の行動に関する回想録
中央アメリカ連邦共和国初代大統領の弁明・1830年刊 日本語全訳
中央アメリカ連邦共和国初代大統領マヌエル・ホセ・アルセが、大統領在任期の政務、連邦と諸州の対立、グアテマラおよびエル・サルバドルの政治危機、内戦、辞任後に受けた非難への弁明を記した1830年刊の回想録です。
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マヌエル・ホセ・アルセの本回想録は、中央アメリカ連邦共和国の初代大統領として行った政務を説明し、辞任後に受けた非難へ反論するために一八三〇年に刊行された著作です。連邦と諸州の権限、グアテマラとエルサルバドルの政治危機、軍の指揮、内戦、和平交渉を扱い、数多くの公文書を付します。大統領の行動を本人がどう正当化したかを知る、政治的な自己弁明の性格が強い資料です。
本文では、個人への侮辱と国家の最高行政権への挑戦を区別しようとする議論が繰り返されます。軍人ラウルをめぐる事件では、政府の命令を覆す行為に対処することを、大統領個人の感情ではなく制度の防衛として説明します。アルセが自分の判断を合法的な権限の行使として描く一方、反対派の行動を秩序の破壊と位置づけるため、双方に同じ基準を当てた記録とはいえません。
州当局との対立では、議会の移転、武装の準備、地方の町村から寄せられた陳情と議事録が重要になります。グアテマラ州当局へ従わず大統領の保護下へ入ると述べた地域の文書は、連邦と州という二層の権力の間で、地方がどちらへ正統性を求めたかを示します。エルサルバドルの指導者の交替や政策への評価も加わり、制度上の争いが人物と軍隊の対立へ移る過程を描きます。
モラサン側による逮捕の叙述では、書面の命令を求め、憲法の条項を引いて拘束の不当性を訴えます。法の擁護を掲げる相手が法を守っていないという論法は、回想録の反論的な性格をよく示します。戦場の出来事と同じほど、命令の形式、管轄、憲法上の権利が重視され、政治的な敗北を法的・道徳的な正当性の喪失とは切り離そうとしています。
付録には、政府間の往復文書、広場の物品一覧、オランダ公使の仲介のもとで示された和平案などが含まれます。これらを本文の説明と照合すれば、著者がどの文言を証拠として選び、どこに責任を置いたかを検討できます。本書は連邦崩壊へ向かう混乱の全体を中立的に裁くものではなく、その内部にいた最高責任者の主張です。国家制度の理想と、実際の権限・兵力・地方支持の対立を具体的に読むことができます。
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- 原刊
- メキシコ、マリアノ・アレバロ管理下ガルバン印刷所、1830年
- 翻訳版
- 311頁
- 図版・挿図
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Manuel José Arce, Memoria de la conducta pública y administrativa de Manuel José Arce durante el período de su presidencia, México: Imprenta de Galván a cargo de Mariano Arévalo, 1830.
- 権利・利用条件
- 1830年刊の原著はパブリックドメインです。Google Booksは当該巻を全文閲覧可能なパブリックドメイン資料として公開しています。本版には原刊本文と原刊紙面に属する要素のみを収録し、Googleが付加した案内頁等は使用していません。
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