アルタ・ベラパス(グアテマラ)の表紙

書籍

DIE ALTA VERAPAZ · 1901

原題Die Alta Verapaz (Guatemala): Eine landeskundliche Skizze mit 5 Originalkarten

アルタ・ベラパス(グアテマラ)

原図5枚を付した地誌的概説・1901年学会誌所収版 日本語全訳

Karl Sapperカール・ザッパー

グアテマラのアルタ・ベラパスについて、地質、地勢、気候、植生、土壌、人口と居住、生産と交通、コーヒー農園、歴史的事件による住民構成の変化、人間活動による自然改変を総合したカール・ザッパーの地誌。原刊78–224頁、諸表、原注、所有地一覧321件、および所有分布・高度帯・地質・植生・言語と民族集団を示す原図5枚を収録しています。

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カール・ザッパーがグアテマラのアルタ・ベラパスを、自然環境と住民の生活の関係から総合的に記述した地誌です。地質、地勢、気候、植生、土壌、水文を順に検討した後、人口密度、居住、生産、交通、歴史的な住民構成の変化へ進みます。最後には人間活動が自然を変える作用を扱い、環境が人間へ与える影響と、人間が環境へ返す作用を一つの地域のなかで考察しています。

地質では異なる時代の地層と岩石を区別し、化石や層の厚さをもとに地域の形成を考えます。同時に、地質史を確実に復元するには知識が不足することも述べます。波打つ山稜や複雑な谷、石灰岩の溶解、地上と地下の水の流れは、後の土壌と農業の説明の基礎です。岩石の性質と雨水の作用を結びつけ、地形を固定した背景ではなく、変化し続けるものとして捉えています。

気候の部分は平均気温だけでなく、極値、雲、湿度、霧、降雨の季節差を扱います。複数年の観測を用いて、北風や日中の雲量が気温へ与える影響を考察します。植生と土壌の記述では、熱と多雨、植物の根、腐植の作用が岩石を変化させる過程へ注目します。その結果、同じ地方でも地質、傾斜、高度によって、耕作に向く場所と作物が異なることを説明しています。

住民と生産の部分では、集落と人口の分布、山を越える徒歩道、木材の利用、各種作物、コーヒー農園の拡大を扱います。産物を大西洋側へ送り出す必要が交通の方向を変え、川の流路の変化は航行だけでなく土地境界にも影響します。外国系・グアテマラ系の商社、先住民の土地を区別した所有地の一覧と地図は、自然条件の上にどのような経済的な配置が重なっていたかを示します。

言語と民族集団の分布や歴史的事件の影響も論じるため、本書は自然地理だけの研究ではありません。ただし集団の性格や発展への評価には、当時のヨーロッパ人研究者の民族観と殖産への関心が含まれます。地図と観測値、住民への評価をそれぞれの性格に応じて読むことが必要です。1901年の地域像を通して、コーヒー栽培と外国資本の存在が、土地所有、交通、森林、生活をどのように結び変えたかを考えることができます。

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原刊
ハンブルク、1901年(『ハンブルク地理学会報』第17巻)
翻訳版
193頁
図版・挿図
17点
原刊言語
ドイツ語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Karl Sapper, “Die Alta Verapaz (Guatemala). Eine landeskundliche Skizze mit 5 Originalkarten,” Mittheilungen der Geographischen Gesellschaft in Hamburg, Bd. XVII, Hamburg: L. Friederichsen & Co., 1901, S. 78–224.
権利・利用条件
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