書籍
AMÉRIQUE CENTRALE · 1844
原題Amérique Centrale. Colonisation du district de Santo-Thomas de Guatemala
サント・トマス管区の植民
ベルギー植民会社資料集・1844年原刊全4部 日本語全訳
ベルギー植民会社がサント・トマス管区で進めた植民事業について、会社関係文書、探検報告、中央アメリカ関係文献の抜粋、ベルギーおよびフランス各紙の論評を四部にまとめた資料集。年表、本文、原注、諸表、各部目次、地図5点、景観図4点、証券見本3点を収録しています。
詳細概要 詳細概要を閉じる
ベルギー植民会社がグアテマラのサント・トマス管区で進めた植民事業について、会社文書、探検報告、中央アメリカ関係文献、新聞論評を四部にまとめた資料集です。事業の組織と資金、土地の譲与、移民の生活、自然資源、港と交易の可能性が、異なる種類の文章によって説明されます。会社の計画を一つの声明から知るのではなく、それを支えた契約と地域像、世論への働きかけまで読むことができます。
会社の定款と連合共同体の規則には、資本、株式、運営、総会、土地所有、清算、紛争の裁定などが定められます。共同体証券と所有権証書は、出資する人と移住して働く人を制度上どう結びつけるかを示します。労働者と資本提供者への利益の保証も説明されますが、それらは計画を提示する側の条件と見通しであり、実現した成果と区別して読む必要があります。
譲与された土地とサント・トマス港の位置、肥沃さ、健康条件、鉱物や森林の資源、通商特権が、入植の利点として挙げられます。木材の強さ、耐久性、船材として使える曲材の存在を述べる報告は、自然の観察が輸出商品と結びついている例です。森林経営の計算や賃金の見積りも加わり、地域の環境が投資判断のための数字と評価へ変換されていきます。
中央アメリカ全体の地理、人口、政治史、両洋間交通に関する文献の抜粋は、事業予定地を広い経済圏へ位置づけます。地図の河川の誤りを批判する箇所などからは、基礎的な地理知識さえ検討の対象だったことがわかります。ベルギーとフランスの新聞論評は、会社が信頼できるか、資本が十分か、なぜ過去の失敗を繰り返さないのかといった疑問を表面化させます。
気候への順応や土地の将来性を強く肯定する文章と、移住が本国の人口や消費を減らすとする論点は、植民事業をめぐる期待と議論の幅を示します。資料ごとに会社、探検者、新聞の論者という発信者が異なることを意識して読むと、健康、労働、利益、人道的目的がどのように組み合わされて勧誘の言説を作ったかが見えてきます。本書はサント・トマスの自然と制度の記録であると同時に、19世紀ヨーロッパの移民と海外投資を構想した知識と宣伝の集成です。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- パリ、Rignoux、1844年
- 翻訳版
- 568頁
- 図版・挿図
- 13点
- 原刊言語
- フランス語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Compagnie belge de colonisation, Amérique Centrale. Colonisation du district de Santo-Thomas de Guatemala, par la Communauté de l’Union, fondée par la Compagnie belge de colonisation. Collection de renseignements publiés ou recueillis par la Compagnie, Paris: Rignoux, 1844.
- 権利・利用条件
- 原刊本文はパブリックドメインです。HathiTrustは収録物の知的財産権を保有せず、利用判断は利用者に委ねると案内しています。本文の転記・要約・翻訳と、Googleデジタル化画像・OCRの再配布では条件が異なるため、本版は画像とOCRを転載していません。
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。