グアテマラ知的発展史の表紙

書籍

HISTORIA INTELECTUAL · 1897

原題Historia del desenvolvimiento intelectual de Guatemala

グアテマラ知的発展史

植民地時代

Ramón A. Salazarラモン・A・サラサール

植民地時代のグアテマラにおける教育、大学、印刷、文学の歴史を論じた著作です。修道会や教育機関、著述家の活動をたどり、大学史関係の付録、参考文献、原刊目次を収めます。1897年のグアテマラ国立印刷所刊本を底本としました。

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『グアテマラ知的発展史』は、植民地時代の教育、学問、文学、印刷をたどり、グアテマラで知識を伝える制度と著述活動がどのように育ったかを論じる著作です。征服者の教養、アルバラードの報告、市参事会の初期議事録から始まり、司教や修道会による学校の設立、大学の組織、医学と哲学の変化へ進みます。政治史の付属事項としてではなく、教育機関、資金、教員、書物の働きに焦点を当てています。

マロキン司教とペドロ・クレスポ・スアレスの遺贈は、大学創設へつながる重要な条件として扱われます。先住民言語の学習と教理書、ラテン語教育、サント・トマス学院、神学校、イエズス会の学院などを通じ、布教と教育の結び付きが示されます。大学については創設の経緯だけでなく規則と組織を検討し、神学論争やスコラ哲学の教授内容が知的生活に及ぼした影響を論じています。

医学の部分では、古代と中世の権威に依存する学問、経験的な治療、薬用植物、理髪師や産婆、護符や聖人への祈願が並べられます。フロレス、コルドバ、エスパラゴサらによる医学研究の展開、天然痘と痘苗の導入も取り上げられ、治療の慣行と教育の変革を一続きに捉えています。学問としての医学と民間の治療、宗教的な祈願が併存し、治療を担う人々も大学で学んだ医師だけではなかったことが、具体的な慣行を通して浮かびます。

哲学と文学では、ゴイコエチェアの役割、著述家や修道士の活動、詩や寓話などの文章を通じて、旧来の知的権威との関係が検討されます。印刷物や新聞についても、刊行されたという事実だけでなく、そこに何が書かれ、社会のどの層が現れるかを見ています。庶民や職人、先住民が記録の中に乏しいという指摘は、残された文学と出版物が社会全体を均等に代表しないことを考える手掛かりになります。

大学史に関する付録と著者・著作の書誌を備え、個々の人物をさらに調べる入口にもなる構成です。一方、学問を停滞から進歩への道として描く評価には、一八九七年に執筆した著者の立場が反映されています。教育の制度史、読まれた権威、出版の実態を具体的にたどりながら、植民地期の知的世界を後世がどのように整理したかも読み取れる一冊です。

思想史教育史文学史グアテマラ中央アメリカスペイン語植民地期サン・カルロス大学印刷史教育サラサール

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原刊
Guatemala: Tipografía Nacional, 1897.
翻訳版
384頁
日本語訳表紙
0点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Ramón A. Salazar, Historia del desenvolvimiento intelectual de Guatemala. La Colonia. Guatemala: Tipografía Nacional, 1897.
権利・利用条件
1897年刊の原著は著作権保護期間を満了しています。底本画像はInternet Archiveの当該資料で「NOT IN COPYRIGHT」と表示されています。画像の提供元・利用条件は資料公開ページを参照してください。
公開日
更新日

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