書籍
BIOGRAFÍAS DE LITERATOS NACIONALES · 1889
原題Biografías de literatos nacionales
グアテマラ文人伝 第1巻
1889年グアテマラ刊・第1巻日本語全訳
グアテマラ学会が編纂した六人の文人の伝記集です。ラファエル・ガルシア・ゴイェナ、イグナシオ・ゴメス、マヌエル・ディエゲス・オラベリ、ホセ・バトレス、フアン・ディエゲス・オラベリ、アレハンドロ・マルレの生涯と著作を、詩、書簡、作品評とともに収めています。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学図書館所蔵本をミゲル・デ・セルバンテス仮想図書館が公開する1889年版を底本としました。
詳細概要 詳細概要を閉じる
グアテマラ学会が編纂した、六人の文人の生涯と仕事を伝える伝記集です。ラファエル・ガルシア・ゴイェナ、イグナシオ・ゴメス、マヌエル・ディエゲス・オラベリ、ホセ・バトレス、フアン・ディエゲス・オラベリ、アレハンドロ・マルレを取り上げます。国の文学を担った人びとの記憶を収集し、学習と勤勉の価値を後世へ伝えるという編纂の意図が示されており、単に作品名を並べた書誌ではなく、文学を社会的な営みとして捉える人物集になっています。
各伝記では、出自や学業、職務、交友、生活上の困難といった経歴が、詩や散文の評価と結びつけて語られます。法律家の資格や公共的活動も人物を説明する重要な要素であり、文人の仕事が政治や教育、職業生活から切り離されていなかったことが分かります。文学上の達成を称える一方、家族の窮乏や社会から十分な共感を得られない苦悩にも触れ、作品の背後にある生活条件や感情の推移を理解させようとしています。
ガルシア・ゴイェナの項には「マスティフと雌鼠」「子どもたちとサナテたちと鸚鵡」「老女と踊り手」といった作品が置かれ、寓話の筋や語り口を通して文学的な特徴に触れられます。また「弟マヌエルへ」のような詩、書簡、作品評が伝記のなかに組み込まれ、編者の説明だけでなく、文人自身の表現にも接する構成です。政治制度や社会の矛盾を詠む箇所もあり、詩が私的感情の表出と同時に、公共生活への批評の役割を持ったことが見えてきます。
本書は、文学史上の代表者を選び、その業績を国の文化的記憶として保存しようとする十九世紀末の事業です。人物への称賛や道徳的評価には、編纂者が望ましいと考えた文人像が反映されています。そのため、記載された事実、収録作品、評者の判断を区別することで、六人の著作を知るとともに、何が「国の文学」として位置づけられたかも検討できます。複数の世代と作風を一冊で読むことにより、個人の才能を孤立させず、教育、職業、家族、政治社会のなかで文学活動を捉える手掛かりが得られます。後続巻を望む序文の言葉も、この伝記集が継続的な資料収集の出発点として構想されたことを伝えています。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- グアテマラ、「ラ・ウニオン」印刷所、1889年
- 翻訳版
- 408頁
- 日本語訳表紙
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Academia Guatemalteca, Biografías de literatos nacionales, tomo I, Guatemala: Establecimiento Tipográfico «La Unión», 1889.
- 権利・利用条件
- 1889年原著本文はパブリックドメインです。本訳は原著本文の日本語訳であり、公開元のスキャン画像・独自の解説・サイト構成要素は転載していません。Biblioteca Virtual Miguel de Cervantesの「Marco legal」第4.3節は原著のPDとデジタル版・データベース等の権利を区別し、第5節は公開データの閲覧・印刷・複製・保存を非商業的な個人利用に限定し、オンライン再配布等のその他の利用には書面による許可を求めます。本訳は同機関のデジタル版の再配布ではなく、同機関の利用許諾を示すものでもありません。利用条件:https://www.cervantesvirtual.com/marco-legal/(2026年10月4日、日本時間で確認)。
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。