書籍
RASGOS BIOGRÁFICOS · 1893
原題Rasgos biográficos de Francisco Morazán: apuntes para la historia de Centro-América
フランシスコ・モラサン伝記素描
中央アメリカ史のための覚書
フランシスコ・モラサンの生誕百年祭をめぐる論争を背景に、軍事行動、連邦政治、グアテマラとの関係を批判的に論じた歴史書です。モラサンを顕彰する論者への反論と、書簡・公文書などの引用を通じて、中央アメリカ連邦の歴史を再検討します。ハーバード大学所蔵、Internet Archive公開の1893年刊本を底本としました。
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アグスティン・メンコス・フランコが、1892年のモラサン生誕百年祭をめぐって新聞に発表した論説を整理し、1893年にグアテマラで刊行した著作です。連邦の英雄としてモラサンを顕彰する立場に対し、グアテマラの経験と利害を前面に出して異議を唱えます。人物の生涯を順に紹介するだけでなく、同時代の顕彰運動と歴史叙述を相手にした論争書としての性格が強い一冊です。
著者はモラサンを軍人、政治家、私人の三つの面から評価し、戦争の遂行、協定の履行、財産の接収、宗教勢力への措置、連邦諸州の政治的関係などを検討します。軍事的な勝利や自由主義の名声だけで功績を判断することを退け、グアテマラが被った損害や当事者間の約束を論拠として、英雄像を崩そうとします。ガビディアやロレンソ・モントゥファルらの主張にも直接応答しています。
叙述には書簡、協定、声明などの引用が組み込まれ、末尾の証拠文書も議論を支えています。ただし、資料の選択と解釈には著者の明確な反モラサン的立場が貫かれています。引用された文書と、それに付された批判的評価を区別しながら読むことで、連邦崩壊後も続いた歴史認識の対立、国民的英雄をめぐる政治、19世紀末のグアテマラの自己像を考えることができます。モラサンを擁護するベテタの『モラサンと連邦』と併読すると、同じ人物と時代が異なる政治的立場から描かれる様子がよく分かります。
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- 原刊
- Guatemala: Tipografía El Comercio, 1893.
- 翻訳版
- 198頁
- 日本語訳表紙
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Agustín Mencos Franco, Rasgos biográficos de Francisco Morazán: apuntes para la historia de Centro-América. Guatemala: Tipografía El Comercio, 1893.
- 権利・利用条件
- 底本の権利:1893年刊。著者アグスティン・メンコス・フランコは1902年没で、原著本文は著作権保護期間を満了しています。公開機関の利用条件:ハーバード大学所蔵本をGoogleがデジタル化し、Internet Archiveが公開しています。デジタル資料の利用については、資料内のGoogleの利用案内およびInternet Archiveの利用規約(https://archive.org/about/terms.php)を参照してください。
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