カレーラ将軍回想録の表紙

書籍

MEMORIAS DEL GENERAL CARRERA · 1906

原題Memorias del General Carrera, 1837 á 1840

カレーラ将軍回想録

1906年初版・編者刊行趣意・真正性序論・全7章・編注 日本語全訳・校訂版

Rafael Carrera (dictated) / Ignacio Solís (ed.)ラファエル・カレーラ(口述)/イグナシオ・ソリス(編)

イグナシオ・ソリスがラファエル・カレーラ本人の口述記録として刊行した、1837年から1840年までの回想録。グアテマラ東部の蜂起、政府軍・モラサン軍との戦闘、首都占領、ロス・アルトスをめぐる軍事行動を、カレーラ側の視点から叙述しています。編者の刊行趣意、カレーラ略歴、記録の真正性を論じる序論、本文全7章、史料を引く編注を収録しています。

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『カレーラ将軍回想録』は、ラファエル・カレーラの口述を記した文書として、イグナシオ・ソリスが一九〇六年に刊行した作品です。一八三七年から一八四〇年の蜂起、政府軍とモラサン軍との戦闘、首都占領、ロス・アルトスでの軍事行動を、カレーラ側の経験から叙述します。編者の刊行趣意、出自と略歴、記録の真正性を論じる序論、注を伴い、本文の来歴そのものも検討の対象となっています。

物語の起点となるのは、グアテマラ東部の地方社会と武装蜂起です。マタケスクイントラなどの町をめぐる動きが、首都から見れば終わったはずの革命を再び広げていきます。出会った住民との会話、味方の集結、政府軍の撤退などを通して、指導者の行動と地域の支持がどのように結びついたかを示します。ただし、その支持がどう表現されるかは、回想の語り手の立場に強く規定されています。

戦闘の記述では、部隊の人数、行軍の方向、武器の確保、指揮官の死、兵士の離散が重要な要素となります。ラウレアノの死後に一部の中隊が自分たちの町へ帰る場面は、軍が固定した組織ではなく、地域的なつながりを持つ兵士の集まりでもあったことを伝えます。勝敗の説明だけでなく、指揮下の人々を維持し、再編することが軍事指導の課題として現れています。

首都とロス・アルトスをめぐる行動では、占領に続く守備隊の編成、行政長官の任命、相手側指導者の移送や拘束までが扱われます。戦闘が終わってからどのように権威を定着させるかが、叙述の一部になっています。暴徒から知事を救うなどの逸話では、カレーラは群衆を制御し秩序を回復する人物として描かれ、敵対者から見た像とは異なる自己正当化の方向が読み取れます。

ソリスの注と序論は、本文を裏づけ、評価するための史料を加える役割を持ちます。しかし、口述の写しとして伝わったという説明と、記された出来事すべての確実性は同じ問題ではありません。回想の選択、編者の意図、引用史料の根拠を分けて読むことで、本書は英雄伝としてだけでなく、中央アメリカ連邦末期の軍事と地方政治、そしてカレーラの歴史的な記憶が形づくられる過程を知る資料となります。

回想録政治史一次史料伝記グアテマラ中央アメリカロス・アルトスエルサルバドルホンジュラススペイン語ラファエル・カレーラ1837–1840年保守派自由派モラサングアテマラ内戦19世紀

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原刊
グアテマラ、Tipografía Sánchez & de Guise、1906年
翻訳版
80頁
図版・挿図
2点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Rafael Carrera(口述)/Ignacio Solís(編)『Memorias del General Carrera, 1837 á 1840』(Guatemala: Tipografía Sánchez & de Guise、1906年初版)。
権利・利用条件
1906年原刊本文は著作権保護期間を満了しており、Internet Archiveの当該資料も「Not in copyright」と表示されています。デジタル画像には公開元および所蔵館の利用条件が適用される場合があります。
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更新日

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