書籍
MEMORIAS · NICARAGUA · 1854–1857
原題Memorias para la historia de la revolución de Nicaragua y de la guerra nacional contra los filibusteros, 1854 a 1857
ニカラグア革命史およびフィリバスターに対する国民戦争史のための回想録
1854年から1857年・第I部/第II部・付録・文書・書簡・索引 日本語全訳
ヘロニモ・ペレスが、1854年から1857年にかけてのニカラグア内戦、ウィリアム・ウォーカー政権、フィリバスターに対する国民戦争を記録した回想・歴史書です。第I部と第II部、付録文書、書簡、索引を収録しています。
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ヘロニモ・ペレスが、一八五四年のニカラグア内戦と、一八五六年から五七年にかけてのフィリバスターに対する国民戦争を記した回想・歴史書です。国内の党派抗争からウィリアム・ウォーカーの台頭、中央アメリカ諸国の参戦と降伏交渉までを、指導者の人物像、戦況、外交文書を交えながら描きます。互いに争っていた勢力が、外国人武装集団への抵抗へ向かう過程が全体を貫いています。
第Ⅰ部では、政権の正統性をめぐる対立、議会と大統領の動き、マクシモ・ヘレスらの活動を扱います。グラナダ、レオン、マタガルパなどの地域がどの陣営に従うかという問題は、隣国の軍事介入とも結びつきます。軍人だけでなく商人や家族が迫害と財産の危険にさらされる記述もあり、内戦が人々を政治的な選択へ追い込む様子を伝えています。
第Ⅱ部は、ウォーカー政権の閣僚人事、入植・没収に関する法令、運輸会社の権益の変更から、同盟軍の形成と戦闘へ進みます。サンタ・ロサやリバスの戦い、コスタリカ軍を襲ったコレラ、サン・フアン川への遠征などが取り上げられます。船舶と河川交通の確保は兵力の補給や移動に直結し、戦争を陸上の会戦だけでは捉えられないことが分かります。兵士の士気、誤った情報、指揮官の判断の食い違いも、個々の戦闘の勝敗を説明する要因として描かれます。
同盟側も一枚岩ではなく、総司令官の選任や政府との権限関係をめぐって調整が続きます。リバス包囲、サン・フアン・デル・スルの占領、女性たちを退去させる休戦を経て、米国海軍のデイヴィスが関わる降伏協定に至ります。付録の政府声明、和平提案、往復書簡、戦闘報告や死傷者名簿は、本文の叙述を各当事者の言葉と照らし合わせる材料になっています。
ペレスは人物の資質や行動の責任を強く評価し、チャモロ家への擁護など、党派的な立場も明瞭に示します。その判断を出来事そのものと区別すれば、戦争の経過に加え、後世へ伝えるべき功績と過失をどう定めようとしたかも読み取れます。国家の独立をめぐる物語の内側に、政敵同士の不信、地域の利害、隣国との協力の難しさが残されている点に、この記録の厚みがあります。
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- 原刊
- 第I部第2版:マサヤ、Imprenta del Orden、1883年。第II部:マナグア、Imprenta del Gobierno、1865–1873年。全2部合冊。
- 翻訳版
- 481頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- 第I部:Jerónimo Pérez, Memorias para la historia de la revolución de Nicaragua y de la guerra nacional contra los filibusteros, 1854 a 1857, 2.ª ed., Masaya: Imprenta del Orden, 1883. 第II部:Managua: Imprenta del Gobierno, 1865–1873, 2 parts in 1 volume.
- 権利・利用条件
- 原著本文はパブリックドメインです。第I部底本のInternet Archive項目は NOT_IN_COPYRIGHT と表示されています。第II部原刊はHathiTrustでFull Viewとして公開されています。1975年版はペレスの著者本文の校合だけに用い、後世の編集・注釈・画像・組版は再利用していません。本公開版には1883年原刊第2版標題紙の機械的複製1点を収録しています。
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