書籍
CULTIVO DEL CAFÉ · 1893
原題Cultivo del café en la Costa Meridional de Chiapas
チアパス南部沿岸におけるコーヒー栽培
1893年第四版・前付・本文5–163頁・付録・索引 日本語全訳
マティアス・ロメロが、チアパス南部沿岸、とりわけソコヌスコにおけるコーヒー栽培の自然条件、土地取得、労働、造成、収穫、加工、輸送、費用と収益を論じた実用書です。1893年第四版の原刊標題紙、第三版序、本文5–163頁、付録、索引末尾までを省略なく収録しています。
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マティアス・ロメロがチアパス南部沿岸、とくにソコヌスコのコーヒー栽培を論じた実用書です。地域の将来性を説くとともに、適地の選定、苗床、植付け、手入れ、収穫、精製、輸送、費用と収益を順に検討します。土地と樹木の管理だけで完結せず、労働力、賃金、港への距離、国境問題までを農園経営の条件として扱う点に、著者の広い関心が表れています。
ソコヌスコの長所として、気候と土壌、土地取得の容易さ、賃金、海への近さ、他の作物によって初期費用を補えることが挙げられます。一方、労働力不足とグアテマラとの国境が定まっていない状況は、開発の障害とされます。こうした説明には農園を開く側の判断が反映されており、低賃金や土地の安さを有利とする評価は、その時代の経営者の立場として読む必要があります。
栽培の技術では、土層の深さ、火山性の土壌、平地と傾斜地、標高、日照、風よけを比較します。日陰樹や株間の長短についても、一律の方法を示すのではなく、それぞれの利点と不利な点を検討します。播種床と苗床、根鉢をつけた移植と裸根移植、除草、剪定、施肥、害虫への対処を細かく分け、作業の時期、回数、労力と費用へ結びつけています。
収穫後は果肉除去、良粒と不良粒の選別、天日乾燥などを扱い、品質と利益を左右する精製の改善を論じます。セイロンの方法を繰り返し比較対象とするため、ソコヌスコの慣行を説明するだけでなく、外国の経験を取り入れて改良する議論になっています。付録にはソコヌスコやコリマなどの栽培に関する他の論考も入り、地域ごとの条件と実践の違いを検討できます。
収支の章では、結実までの年ごとの支出、生産額、利益を概算し、経営を始めるために必要な時間と資金を示します。ただし著者自身、能力や勤勉さ、物価、予想外の支出によって数字は変わり、見積りは正確な保証ではないと述べています。現在の農業指針ではなく、19世紀末のコーヒー経営を自然条件、作業工程、市場への接続から組み立てた記録として読むと、栽培技術と輸出農業の拡大が密接に結びついていたことがわかります。
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- 原刊
- メキシコ、勧業省印刷局、1893年第四版
- 翻訳版
- 158頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Matías Romero『Cultivo del café en la Costa Meridional de Chiapas』(México: Oficina Tipográfica de la Secretaría de Fomento, Calle de San Andrés núm. 15、1893年第四版)。
- 権利・利用条件
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