チアパスおよびソコヌスコ県地理誌の表紙

書籍

GEOGRAPHICAL DESCRIPTION · 1845

原題Descripción geográfica del Departamento de Chiapas y Soconusco

チアパスおよびソコヌスコ県地理誌

1845年初版・原刊標題紙、序文、本文、諸表、末尾付載文書 日本語全訳

Emeterio Pinedaエメテリオ・ピネダ

チアパス高等司法裁判所判事エメテリオ・ピネダが、チアパスとソコヌスコの歴史、地理、自然、住民、行政区画、人口、教育、農業、産業、商業、財政、民族誌、司法・軍事を体系的に記述した1845年の地理・統計史料。1845年初版の標題紙、序文、本文5–150頁、人口比較表と歳入・支出表、末尾の地図批評を全訳しています。

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ピネダの『チアパスおよびソコヌスコ県地理誌』は、一八四五年の刊行時点から、地域の歴史、自然、住民、行政、経済、教育、司法と軍事を体系的に記述した地理・統計資料です。チアパス高等司法裁判所の判事であった著者が、各地区と管区を順に取り上げ、村や町の位置、生業、言語、人口をまとめます。地図上の場所と行政上の把握を結び付け、地域全体の姿を示そうとする構成です。

自然の記述は、地形と気候だけでなく、動植物、鉱物、農業資源へ及びます。銀山が発見されても知識と資金の不足から採掘が進まなかった例は、資源の存在と産業化が同じではないことを示します。動物の利用や民間の治療観も記録され、自然誌と生活の知識が交じり合っています。巨人の骨を聖書と結び付ける議論などには、当時の自然観と歴史観が明瞭に表れています。

地域別の部分では、ラス・カサス、センダレス、フロンテラ、リャノス、パレンケ、タパチュラ、エスクイントラなどを扱います。県都や管区庁所在地までの道のりと直線距離を区別し、牧畜、漁業、木綿や繊維作物、日常に話される言語を記します。同じ暑い地方でも著者が性別による健康への影響を評するなど、観察事項に時代特有の一般化が加えられている点にも注意が必要です。

人口については、サン・クリストバルの過去の調査や一八三八年の数値を取り上げ、一六一一年と一八三八年の比較表も置きます。消滅した村、新たに現れた村、アシエンダとなった村を分けることで、集落の持続と変化を捉えようとしています。教育に関する法令と実際の結果、司教の継承、独立後にメキシコから来た守備隊などを併せ、社会の制度的な変化も追っています。

歳入・支出表と末尾の地図批評は、地域を正確に表すための数値と位置情報への関心を示します。一方、住民の性格や文明の評価には著者の立場が反映されています。人口調査の時点や対象範囲、旅程距離の単位、管轄の違いを確かめながら読むことで、単なる地名辞典以上の利用が可能です。チアパスとソコヌスコが十九世紀半ばにどのような行政的・経済的空間として認識されていたかを、細かな地域記述から理解できます。

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原刊
メキシコ、1845年
翻訳版
133頁
図版・挿図
3点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Emeterio Pineda『Descripción geográfica del Departamento de Chiapas y Soconusco』(México: Imprenta de Ignacio Cumplido, Calle de los Rebeldes núm. 2、1845年初版)。
権利・利用条件
原刊本文はパブリックドメインです。Google Books公開画像は本文の判読・照合に用い、画像とOCRは日本語版へ転載していません。公開画像にはGoogle Booksの利用条件が適用されます。
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