書籍
HISTORY AND STATISTICS · 1876
原題Catecismo elemental de historia y estadística de Chiapas
チアパス歴史・統計初等問答
1876年初版・原刊前付、本文全108頁、索引、正誤表 日本語全訳
チアパスの歴史、地理、住民、言語、宗教、統治、人口、財政、司法、教育、農業、産業などを問答形式でまとめた1876年刊の初等教育用歴史・統計書。初版の標題紙、参照著者一覧、序言、献辞、本文全108頁、索引、正誤表を省略なく収録しています。
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パニアグアがチアパスの青年と初等学校教師へ向けて編んだ、一八七六年刊の歴史・統計の問答書です。土地の位置と境界、征服以前の社会、スペイン支配、独立後の政治に続き、人口、財産、統治、財政、軍、司法、宗教、教育、産業をまとめます。質問と答えによって知識を整理する形式は、地域の歴史と現在を学習事項として把握させるためのものです。何を郷土について知るべき基礎事項と考えたのかが、内容の選択と配列から見えてきます。
歴史の部分では、征服、植民地期の統治、インテンデンシア、独立後の各政権を順に扱います。一八二三年の自由綱領や併合をめぐる動きなど、チアパスがどの政治体に属するかという問題も重要です。著者は政権ごとの出来事を細かく記し、学校の設置、村の再建、住民の集住、市の開設などを挙げます。そのため、政治史は首長の交替だけでなく、教育や地方生活に具体的な変化をもたらす政策の歴史として読むことができます。
統計部分では県や集落ごとの人口を示し、サン・クリストバル、シモホベル、ピチュカルコ、トゥストラ、ソコヌスコなどを区分します。農村・都市・家畜財産、州の機関、財政、守備隊、裁判所、聖職者も整理され、チアパスを行政上の単位と資源の分布から把握しようとします。河川については水源、通過地、船着場、航行可能な区間を説明するなど、地理を単なる位置の暗記にとどめず、交通や生産との関係で理解させる情報も含まれます。
本書の人口や制度は刊行当時の状態を表し、現在の数値や区分を示すものではありません。また、簡明な答えにまとめる教育形式には、異説や不確実さを見えにくくする面があります。著者自身は仕事の不完全さを認めつつ、民衆に役立つ書物にすることを目指しています。参照著者の一覧、個々の政権の評価、教会と学校に関する叙述を併せて読むと、十九世紀後半の地方知識人が、地域の過去と社会をどのように教えようとしたかを検討できます。歴史、地理、統計を別々にせず、住民が暮らす州の全体像をつくるために結びつけた、教育史と地域史の双方に関わる資料です。多数の村名と行政項目は、当時のチアパスの広がりを具体的にたどる手掛かりにもなります。
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- 原刊
- サン・クリストバル・ラス・カサス、1876年
- 翻訳版
- 157頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Flavio Antonio Paniagua『Catecismo elemental de historia y estadística de Chiapas』(San Cristóbal Las-Casas: Imprenta del “Porvenir” a cargo de Manuel M. Trujillo、1876年初版)。
- 権利・利用条件
- 原刊本文はパブリックドメインです。Google Books公開画像は本文の判読・照合に用い、画像とOCRは日本語版へ転載していません。公開画像にはGoogle Booksの利用条件が適用されます。
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