書籍
HISTORY · 1858
原題Méjico en 1856 y 1857. Gobierno del general Comonfort
1856年および1857年のメキシコ
コモンフォルト将軍の政府
アユトラ革命後のメキシコで、コモンフォルト政権の成立、自由主義改革と教会の対立、1857年憲法をめぐる争いから政権崩壊までを記した同時代の歴史書です。穏健自由派の融和政策を擁護する立場から、急進自由派・保守派との関係を論じ、巻末にはコモンフォルト自身の政策声明を収めます。米国議会図書館所蔵、Internet Archive公開の1858年版を底本としています。
詳細概要 詳細概要を閉じる
アンセルモ・デ・ラ・ポルティーリャが、イグナシオ・コモンフォルト政権の成立から崩壊までを描いた同時代のメキシコ政治史です。1858年にニューヨークで刊行され、表題に掲げた1856年と1857年を中心に、アユトラ革命後の政治再編から1858年初頭の政権崩壊までを扱います。自由主義改革と1857年憲法が激しい対立を生んだ時期を、穏健自由派の立場から理解するための資料です。
序文で著者は、メキシコ政治を穏健自由派、保守派、プーロスと呼ばれる急進自由派の三者の争いとして捉えます。コモンフォルトは、アユトラ綱領の約束を果たす改革者であると同時に、相争う勢力の融和をめざした人物として位置づけられます。保守派からは改革の推進者として攻撃され、急進自由派からも疑われたという構図が、全体の叙述を貫いています。
本文は、政権運営、反政府勢力との戦闘、教会との関係、改革を実施するうえでの困難をたどりながら、憲法をめぐる対立が深まる過程を記します。法令や声明、書簡などの当事者の言葉が叙述に組み込まれ、政策上の主張と政治的な行動がどのように結びついたのかを検討できます。中央政府の意図だけでなく、軍事反乱や党派の圧力が政権の選択を狭めていく状況も描かれます。
終盤では、1857年憲法を公布した大統領が、同年末にはその憲法に反対する運動を受け入れるに至った転換と、その後の破綻が重要な問題となります。巻末の付録には「メキシコ統治期におけるコモンフォルト将軍の政策」を収め、著者による説明に加えて、当事者自身が自らの統治をどう説明したかを読むことができます。
本書の特徴は、コモンフォルトの政策が党派的な非難によって誤解されたという問題意識を明確に掲げている点にあります。そのため中立的な年代記としてだけでなく、政権を擁護する議論そのものを史料として読むことが重要です。三年戦争へ至る直前の政治的分裂、自由派内部の違い、教会と国家の関係、憲法秩序と軍事的な政治変動を考えるうえで役立ちます。米国議会図書館所蔵、Internet Archive公開の1858年版を使用しています。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- Nueva-York: Imprenta de S. Hallet, 1858.
- 翻訳版
- 272頁
- 日本語訳表紙
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Anselmo de la Portilla, Méjico en 1856 y 1857. Gobierno del general Comonfort. Nueva-York: Imprenta de S. Hallet, 1858. viii, 396 p., 正誤表。
- 権利・利用条件
- 底本の権利:原著は1858年刊、著者は1879年没であり、著作権保護期間を満了している。公開機関の権利表示:デジタル画像の提供元である米国議会図書館は、本資料について把握している著作権上の制約はないと表示している。この表示は原著の保護期間に関する説明と区別する。所蔵・権利表示:https://www.loc.gov/item/02005108/
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。