論文
VILLES MORTES DE L’AMÉRIQUE CENTRALE · LE TOUR DU MONDE · 1909
原題Villes mortes de l’Amérique centrale
中部アメリカの死都
1909年刊・原刊445–480頁・三回連載・図版41点 日本語全訳
ペリニーのユカタン・ペテン探検を豊富な写真と図で紹介した三回連載。行程、マヤ諸集落、森林、遺跡発見とリオ・ベック建築を扱う本文、各回見出し・継続表示・署名・権利表示、個別切出し図版41点と全キャプションを省略なく収録しています。
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ペリニーがユカタンとペテンの旅を、写真と図を交えて三回にわたり紹介した紀行です。「ペテンへ」「ペテン」「リオ・ベック遺跡」という構成で、河川と森林を進む行程、マヤの集落、フローレスやベリーズの生活、遺跡の発見と建築の観察をつなぎます。読者を旅へ同行させるような場面描写に、征服期の歴史と古代都市への推測を織り込んだ一九〇九年の連載です。
最初の行程では、コルテスのホンジュラス遠征や両大洋を結ぶ道への関心、マリンチェの記憶を重ねながら土地を進みます。バランカンでの宿泊、森林伐採の農場、サン・ペドロ川の航行とその断念が続き、泥深い小径をラバで進む苦労が描かれます。紹介状、行政官、家令や運搬に関わる人々が登場し、探検が既存の地域的なつながりを利用して進められたことが分かります。
ペテンについては、政治的にはグアテマラに属しながら、地理と歴史、住民の面ではユカタンと結びつくと論じます。フローレスの宴や住民の交流、ヤシュハへ向かう途中の増水した川、舟旅での食物などが細かく記されます。植民地境界を越えると、ベリーズの木材やバナナの輸出、英国製品の輸入に目が向けられ、古代都市の探索と同時代の経済が同じ旅程の中に現れます。
リオ・ベック方面では、イカイチェで荷運び人を確保し、湿地を避けて森林を徒歩で進みます。遺跡に達すると、堂々とした建物、壁面、付柱、石灰岩の組積、装飾の特徴を観察し、かつての姿を想像します。人物像や中庭を囲む建物を祭司、首長、貴人に結びつける解釈もありますが、それらは建物の形から導いた当時の推定であり、直接確認された用途とは区別する必要があります。
著者は遺跡の保存、規模、装飾をチアパスや北ユカタンと比較し、半島内部の移動と文化の関係を考えます。住民の飲酒や習慣への描写には、外来の価値判断も含まれます。
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- 原刊
- パリ、『Le Tour du Monde』新シリーズ第15巻、第38–40号、1909年、445–480頁
- 翻訳版
- 73頁
- 図版・挿図
- 41点
- 原刊言語
- フランス語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Maurice de Périgny「Villes mortes de l’Amérique centrale」『Le Tour du Monde』nouvelle série, tome 15, nos 38–40(Paris、1909年9月18日・25日、10月2日)pp. 445–480。
- 権利・利用条件
- モーリス・ド・ペリニーの原刊本文はパブリックドメインです。原刊各回の「翻訳権・複製権留保」は1909年当時の表示であり、現在の保護状態を示しません。Commons底本はPublic Domain Mark 1.0表示です。原提供元Gallica/BnF由来画像の非商用利用または学術・科学出版では「Source gallica.bnf.fr / Bibliothèque nationale de France」の表示が必要で、商用利用はBnFの許諾および利用料の対象となります。
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