書籍
COSTA RICA Y COSTA DE MOSQUITOS · 1898
原題Costa Rica y Costa de Mosquitos: documentos para la historia de la jurisdicción territorial de Costa Rica y Colombia
コスタリカとモスキート海岸
コスタリカおよびコロンビアの領域管轄史のための文書・1898年刊 日本語全訳
コスタリカの外交官・歴史家マヌエル・マリア・デ・ペラルタが、モスキート海岸とコスタリカおよびコロンビアの領域管轄をめぐる植民地期以来の勅令、官文書、条約、外交文書を年代順に集成した史料集です。国境と主権をめぐる歴史的・法的根拠を、原文書と詳細な索引によって提示しています。
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ペラルタの『コスタリカとモスキート海岸』は、沿岸地域と島々の管轄をめぐる植民地期以来の文書を集め、コスタリカとコロンビアの領域問題へ歴史的・法的な根拠を提示する史料集です。勅令、総督や総司令官の報告、軍事・財政関係文書、条約、外交通信を年代に沿って収録します。外交官でもある編者の問題関心が明確であり、過去の行政実務を、独立後の主権と国境の議論へ結びつけています。
初期の文書は、タグスガルパの探索やモスキート人との関係、イングランド人の入植と交易を扱います。沿岸の家屋、農業、奴隷労働、ジャマイカと結ぶ船などの報告は、領域を地図上の線だけでなく、実際の居住と交易の場として示します。ただし、住民への暴力的な征服案や絶滅を語る文書も含まれ、それらは植民地当局の政策言説として読む必要があります。
港と河川の管理は、繰り返し現れる論点です。マティナでの密輸防止、武装船の配置、ニカラグアのサン・フアン港の開放、河川航行と通商、急流の障害除去などが扱われます。交通を可能にする施設と監視の仕組みが、どの役所に属し、誰が費用を負担するかという問いへ接続します。国境論の根拠は、領有を宣言する文書だけでなく、こうした日常的な行政の記録にも求められています。
軍事拠点の維持費、兵士の俸給、職員一覧、総司令部への従属、サン・アンドレス諸島の扱いなどは、統治の複数の側面を示します。軍事上の命令系統、司法の管轄、財政の支払いが常に同じ範囲に重なるとは限りません。密輸事件の裁判権をめぐって総司令官とアウディエンシアが争う例は、植民地国家の内部にも境界の不明瞭な権限があったことを伝えます。
独立後の領域を論じる際には、ある勅令が特定の軍務を移したのか、地域全体の管轄を変更したのかを区別することが重要です。詳細な索引は、同じ港や役職が異なる時期の文書でどう扱われるかを追うために役立ちます。本書は、中立的に全ての立場を網羅した法的結論ではなく、編者の外交上の課題に応じた史料の提示です。その選択を意識しつつ、主権の主張を支えた歴史文書そのものへ接近できます。
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- 原刊
- パリ、Imprimerie Générale Lahure(コスタリカ公使館のために印刷)、1898年
- 翻訳版
- 436頁
- 図版・挿図
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Manuel M. de Peralta, Costa Rica y Costa de Mosquitos: documentos para la historia de la jurisdicción territorial de Costa Rica y Colombia, Paris: Imprimerie Générale Lahure, 1898.
- 権利・利用条件
- 1898年刊の原著はパブリックドメインです。HathiTrustはミシガン大学本とハーバード大学本を権利コード「pd」で公開しています。Biblioteca Nacional de Españaのパブリックドメイン・コレクションは、収録作品を同館の条件に従って自由かつ無償で再利用できるとしています。
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