英領ホンジュラス植民地の表紙

書籍

THE COLONY OF BRITISH HONDURAS · 1883

原題The Colony of British Honduras: Its Resources and Prospects; with Particular Reference to Its Indigenous Plants and Economic Productions

英領ホンジュラス植民地

1883年初版・原刊前付、本文全152頁、付録、索引 日本語全訳

Daniel Morrisダニエル・モリス

植物学者ダニエル・モリスが英領ホンジュラスの地理、歴史、行政、交通、住民、森林資源、経済植物、農業、労働、土地制度、気候を調査し、植民地の資源と将来性を論じた1883年刊行書。原刊前付、全8章、原注、表、付録、文献一覧、索引を全訳し、装丁、略標題紙、折込彩色地図、標題紙、図版2葉、本文挿図を収録しています。

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植物学者ダニエル・モリスが、英領ホンジュラスの資源と将来の開発を検討した調査報告です。地理、歴史、行政と住民を概説し、海岸と河川沿いの現地視察、森林資源、経済植物、農業、労働、土地制度、気候を扱います。木材の輸出で知られた植民地を、より多様な熱帯農業の場として評価し直そうとする一八八三年の著作であり、植物の特徴と事業の成立条件が一緒に論じられています。

ベリーズから南方の集落へ向かう視察では、マリンズ川、スタン・クリーク、製糖農園、果実会社、ヤシ油の工場などを訪れます。川沿いの肥沃な土地に注目する一方、乾季の浅瀬や急流が輸送を妨げることを指摘します。未耕作の良質な土地の広さと実際の耕作面積を比較し、交通の改善によって利用可能な土地を増やせるという期待を示します。

内陸への旅では植物を採集して乾燥させ、森林を横断し、西部の地形と土壌を調べます。北部の低い丘陵と、コックスコーム山地を含む南部の起伏も対照されます。マホガニーの質を産地の土壌と結びつけ、北部の石灰質の土地の材と南部の材の違いを説明します。樹種は材木としての密度や木目、加工と市場での評価によっても捉えられ、植物学の観察が英国市場へ向けた商業上の情報に変わる過程がよく分かります。

農業の検討では、カカオ、ゴム、バニラ、砂糖、コーヒー、ナツメグ、油料植物などを挙げます。庇蔭の必要、収穫と乾燥、加工機械、土壌と気候への適合など、栽培の実務に踏み込みます。同時に、製糖の成功には必要な労働力と市場に好まれる品質が欠かせないと述べ、土地が肥沃であるだけでは事業が成立しないことを認めています。

住民の構成、賃金、国有地の売却や競売の規則、農業知識を得るための書籍も取り上げられます。東洋のコーヒー栽培地での病害を、英領地での新たな投資機会と結びつける見方には、帝国的な経済の視点が表れています。本書の将来予測を結果の保証とはせず、調査時点の提案として読むことで、現在のベリーズにおける土地と森林の利用が、科学的調査、植民地政策、労働と通商の問題として構想された過程を検討できます。

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原刊
ロンドン、1883年
翻訳版
160頁
図版・挿図
4点
原刊言語
英語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Daniel Morris『The Colony of British Honduras: Its Resources and Prospects; with Particular Reference to Its Indigenous Plants and Economic Productions』(London: Edward Stanford、1883年初版)。
権利・利用条件
原刊本文はパブリックドメインです。Internet Archiveの当該項目は「Biodiversity Heritage Library: Public domain」と表示しています。公開画像には当該項目と提供館の条件が適用されます。
公開日
更新日

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