書籍
LA REVOLUCIÓN DE GUATEMALA · 1873
原題La revolución de Guatemala
グアテマラ革命
1871年のグアテマラ革命を、独立後の中央アメリカの内紛と保守政権への抵抗から説き起こす政治史論。セラピオ・クルスの蜂起、亡命者の活動、ガルシア・グラナドスらの進軍を追い、革命後の自由と秩序のあり方を論じる。1873年メキシコ刊。
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1871年にビセンテ・セルナ政権を倒したグアテマラ革命を、その前史から勝利後の課題まで論じた同時代の政治史論。フェデリコ・ララインサルが1872年11月にメキシコで結びを記し、翌1873年に『ラ・ナシオン』版として刊行した。革命の経過を記録するとともに、専制を倒した社会が、どのように自由と安定を両立させるべきかを問い続ける。
冒頭ではスペイン植民地支配の遺産、独立後の制度選択、メキシコ帝国への帰属をめぐる対立、中央アメリカ連邦の内紛をたどる。モラサンの活動やカレーラの台頭を経て、政権交代がしばしば支配者の交替にとどまり、自治や法の支配を定着させなかったという著者の問題意識が示される。セルナ政権下の議会、選挙、投獄、追放についても、武力蜂起の背景となる政治的閉塞として描かれる。
中核となるのは、セラピオ・クルスとその周辺による抵抗、敗北後の再起、政府の弾圧、そしてクルスの死を挟んで進む革命運動の再編である。メキシコとの国境地帯は、亡命者の集結、資金や武器の調達、遠征隊の組織に関わる重要な舞台となる。ガルシア・グラナドスがメキシコでフアレスらと接触する場面や、周辺共和国の政変も盛り込まれ、グアテマラの革命を一国の内部だけで完結しない出来事として読むことができる。
後半では、メンデス・クルス、ガルシア・グラナドス、ルフィーノ・バリオスらの行動、各地での戦闘、政府軍の退却、首都での政権移行を追う。兵数や武器の差だけでなく、志願兵の意欲、強制的に動員された政府軍兵士の心理、住民の支持、指揮官同士の不和にも目を向ける。戦闘の勝敗を社会の不満や政治的正当性と結びつける叙述が、本書の特徴である。
著者は革命に強い期待を寄せる一方、勝利後の急進化を無条件には肯定しない。新政府には、個人の権利、言論の自由、異なる意見への寛容を尊重しながら、秩序と法を守る漸進的な改革を求める。結論では民主主義と煽動政治を区別し、党派の報復や性急な制度破壊が、新たな専制を招く危険を警告する。自由主義革命を支持する当時の論者が、革命の必要性とその限界をどう説明したかを知る史料であり、著者の政治的評価を伴う記述として、他の立場の記録と併せて読む意義がある。
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- 原刊
- メキシコ、バジェ兄弟印刷所、『ラ・ナシオン』版、1873年
- 翻訳版
- 94頁
- 図版・挿図
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Federico Larraínzar, La revolución de Guatemala. México: Valle hermanos, Edición de La Nación, 1873.
- 権利・利用条件
- 原著はパブリックドメイン。Internet Archiveの権利表示はNOT_IN_COPYRIGHT。Googleによる原画像の利用上の注意は原著の権利と区別して参照。
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