サン・サルバドル・クスカトランの起源の表紙

書籍

ORÍGENES DE SAN SALVADOR · 1925

原題Orígenes de San Salvador Cuzcatlán: hoy capital de El Salvador

サン・サルバドル・クスカトランの起源

今日のエル・サルバドル首都

Jorge Lardéホルヘ・ラルデ

ホルヘ・ラルデが同時代文書と年代記を照合し、サン・サルバドルの建設年代、ラ・ベルムーダへの定着、現在地への移転、クスカトラン州の形成をたどった1925年刊の都市史・征服史研究です。

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ホルヘ・ラルデが、サン・サルバドルの建設と移転をめぐる異説を、書簡、裁判文書、年代記などによって検討した都市史研究です。一五二四年のアルバラードの遠征、翌年の最初の建設、攻撃と退去、ラ・ベルムーダへの定着、現在地への移転、クスカトラン州の形成をたどります。一九二五年の本書では、都市の起源を記念する物語よりも、それぞれの年代と場所をどの文書で証明できるかが主な問題です。

最初に、アルバラードがウタトランからイシムチェを経て進んだ行程と、クスカトランへの侵入を追います。書簡に記された日付、先住民との交渉と戦闘、言語の違い、帰還の経緯を照合し、一五二四年の遠征中にはサン・サルバドルは建てられなかったと論じます。征服地へ到達すること、戦闘に勝つこと、スペイン人の町を設けることを区別している点が重要です。

続いて、ルナなど先行研究者の推測を取り上げ、乾季、聖週間、他の文書の日付との整合を検討します。ラルデは建設を一五二五年とし、証言に現れる時間的な手がかりから可能な期間を絞ります。後世の式典が存在したことだけでは、特定の戦いの日付を証明できないとも指摘します。記念の習慣と同時代の記録を、証拠として同じ重さでは扱わない方法です。

一五二六年の先住民の攻撃、住民の退避、ホルヘ・デ・アルバラードによる再定着などを経て、ラ・ベルムーダの町と州の当局が検討されます。建設に関わった人物の功績や王権への訴えが、都市の存在を確かめる材料になります。地名の同一性と変化も問題となり、サン・サルバドルという名称が続いていても、同じ場所に居住し続けたわけではないことが示されます。

現在地への移転の時期についても諸説を照らし、後の地震と再建へ叙述を進めます。町の移転には恒久的なものと、災害後の一時的な避難があるという整理が、起源を混同しないための前提です。本書の結論は著者の史料解釈として検討する必要がありますが、年代記の伝承を一次文書で確かめる作業が明確であり、エルサルバドル首都の成立と、国家の起源を記す歴史研究の方法を併せて学べる著作です。

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原刊
1925年刊;1953年『Anales del Museo Nacional “David J. Guzmán”』第IV巻第14–15号に分載再録
翻訳版
90頁
図版・挿図
0点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Jorge Lardé, Orígenes de San Salvador Cuzcatlán: hoy capital de El Salvador, 1925; reprinted in Anales del Museo Nacional “David J. Guzmán”, tomo IV, no. 14 (septiembre de 1953), pp. 55–95, and tomo IV, no. 15 (diciembre de 1953), pp. 5–14.
権利・利用条件
REDICCESの両底本号個別書誌は「Obra en dominio público」と明記し、Public Domain Mark 1.0を表示しています。本版はパブリックドメインの1925年刊本文、引用、注記の文字情報のみを用い、BINAES/REDICCESのスキャン画像、再録誌面、1953年の編集的要素を収録していません。
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