エル・サルバドル史の表紙

書籍

HISTORIA DE EL SALVADOR · 1914–1917

原題Historia de El Salvador

エル・サルバドル史

第1巻 古代および征服時代/第2巻 植民地時代・1914–1917年刊 日本語全訳

Santiago Ignacio Barberenaサンティアゴ・I・バルベレーナ

サンティアゴ・I・バルベレーナが、エル・サルバドルの歴史を先住諸族とクスカトラン、スペイン征服、植民地統治、社会・宗教・行政の展開にわたって叙述した全2巻です。第1巻は古代・征服時代、第2巻は植民地時代を扱います。

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サンティアゴ・I・バルベレーナが、先住社会の起源からスペイン征服と植民地時代までを描いた、全二巻のエル・サルバドル史です。古代史の執筆は政府の委嘱と関係しており、国の過去を広いアメリカ史の中に置こうとしています。第一巻は古代と征服を、第二巻は植民地統治を扱い、人物の事績だけでなく、言語、宗教、技術、制度、経済を歴史叙述の対象にしています。

第一巻は、アメリカ先住民の由来と大陸間の移動経路、当時の人種分類を検討するところから始まります。エル・サルバドルに関わる諸集団を分け、ピピルの形成とクスカトランの社会へ議論を進めます。言語と文字、暦と数詞、医学と博物学、農業、食生活、工芸、政治・軍事制度、宗教が順に扱われます。進化論や人種論を取り込んだ説明には、二十世紀初頭の学問上の前提が含まれています。

征服の部では、コロンの生涯と四航海を背景として、中央アメリカへ来た征服者、グアテマラとクスカトランへの侵攻、サン・サルバドルの建設を叙述します。アルバラードには複数の章を割き、行動の日付や最期について他の歴史家の記述を照合します。地名の由来や都市創建をめぐる伝承も検討されるため、征服の物語と、後世にその出来事がどのように記録されたかという問題が重なっています。

第二巻はスペイン本国の政治と経済の変化を先に整理し、植民地支配を支えた思想と仕組みを説明します。人口減少、教育と文化、異端審問と宣教、先住民とアフリカ人の奴隷制、エンコミエンダ、労役、貢納、十分の一税などが主要な論点です。先住民保護を掲げた王権や教会の言説と、労働動員の現実をともに取り上げ、ラス・カサスへの評価や他国の歴史家への応答も交えています。

最後に植民地の行政組織、グアテマラ総監領の区分、サン・サルバドルのインテンデンシアへ焦点が絞られます。本国の財政と王朝史から地域の行政までを結ぶ構成によって、独立以前の制度的な背景が示されます。考古資料、民族誌、年代記、法制度、先行研究を集めた通史であり、今日の知識とは区別しながら、著者が国史の基礎をどのような資料と論争の上に築こうとしたかを読むことができます。

通史先コロンブス期征服史植民地史民族誌一次史料中央アメリカエルサルバドルクスカトランメソアメリカスペイン語エルサルバドル史ピピルスペイン征服植民地統治先住民社会20世紀初頭

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原刊
サン・サルバドル、Imprenta Nacional、第1巻1914年・第2巻1917年
翻訳版
886頁
図版・挿図
3点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Santiago Ignacio Barberena, Historia de El Salvador, Tomo I, Época antigua y de la conquista, San Salvador: Imprenta Nacional, 1914; Tomo II, Época colonial, San Salvador: Imprenta Nacional, 1917.
権利・利用条件
両原著はHathiTrust書誌で Public Domain in the United States(pdus)と表示されています。この表示は原著の米国内の権利状態を示し、Getty Research Institute/Internet Archive、CSIC Simurg、Google Booksの各デジタル画像に独自のオープンライセンスが付与されたことを意味しません。本公開版には原刊標題紙の図章2点と本文の数詞図1点を原刊画像から収録しています。
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