書籍
IMPRENTA NACIONAL · 1924
原題Geología general de Centro América y especial de El Salvador
中米一般地質・エルサルバドル特殊地質
第三回パン=アメリカ会議提出稿
ホルヘ・ラルデが中央アメリカの地質構造と形成史を概観し、エル・サルバドルの火山、地震、地層、鉱物、地形を地域別・時代別に整理して論じた1924年刊の地質学書です。
詳細概要 詳細概要を閉じる
ラルデの『中米一般地質・エルサルバドル特殊地質』は、一九二四年に中央アメリカの地質構造と形成史をまとめ、エル・サルバドルを地域別に詳しく論じた著作です。山脈、火山列、谷、湖、湾、岩石と地層を比較し、個々の景観を広域の地質的な連続の中へ置こうとしています。対象はメキシコ南部からホンジュラス、さらに南米北部とアンティル諸島にも及び、地峡だけに閉じない視野を持っています。
山系の説明ではシエラ・マドレを軸に、その延長がどこへ続くかを考えます。太平洋へ入る山脈と島々や半島の関係について、十分な理由があると思う点と未決着な点を区別しています。花崗岩や結晶片岩、石灰岩、火山性の堆積物などを位置と時代に結び付け、見えている地形の下に異なる形成期の岩体が重なるという構図を示します。
グアテマラからエル・サルバドルへ続く火山については、海岸にほぼ沿う列だけでなく、それと直交する横断的な列を考えます。テクアンブロ、フマイ、モユタ、スチタン、イパラなどを配置し、山であっても火山ではないものを列から外す必要を述べます。単に峰の名前を連ねるのではなく、分類と配列によって地殻の構造を理解しようとする方法が見えます。
エル・サルバドルの西部、中部、東部では、コアテペケのマール、サポティタン谷、サン・サルバドル火山などを、周囲の山地と堆積層の関係から説明します。フォンセカ湾の部分では、コンチャグア、サカテ・グランデ、エル・ティグレ、コシグイナなど、国境を越えて湾を囲む火山と島を一緒に扱います。行政上の区分と自然の構造が一致しないことを、具体的な地域で確かめられます。
南米北部やメキシコ湾岸の地層との比較では、古い基盤岩、第三紀の層、新しい沖積層の分布を論じます。記された年代区分と山系の成因は当時の地質学的な説明であり、現在のプレート運動論を前提とした解説ではありません。それでも露頭、地名、火山の分類、地形を結び付ける豊富な記述は、地域の地質認識の歴史を調べる材料になります。エル・サルバドルの地形を中央アメリカ全体の形成史へ位置付けようとした、初期の総合的な試みを読むことができます。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- サン・サルバドル、Imprenta Nacional、1924年、82頁
- 翻訳版
- 73頁
- 図版・挿図
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Jorge Lardé y Arthés, Geología general de Centro América y especial de El Salvador, San Salvador: Imprenta Nacional, 1924, 82 pp.; reprinted in Anales del Museo Nacional “David J. Guzmán”, tomo IV, no. 14 (septiembre de 1953), pp. 10–54.
- 権利・利用条件
- REDICCESの底本号個別書誌は「Obra en dominio público」と明記し、Public Domain Mark 1.0を表示しています。本版はパブリックドメインの1924年刊本文の文字情報のみを用い、BINAES/REDICCESのスキャン画像、再録号の表紙・目次・編集部記事・広告・意匠を収録していません。
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。