書籍
IMPRENTA NACIONAL · 1923
原題El volcán de Izalco
イサルコ火山
地質学旅行・火山誌・1524–1923年史
ホルヘ・ラルデがイサルコ火山への地質学旅行を起点に、火山体と周辺地形、噴火現象、最新の活動、1524年から1923年までの記録を自然科学・歴史資料の両面からまとめた火山誌です。
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ホルヘ・ラルデがイサルコ火山への地質学旅行を起点に、周囲の地形と噴火現象、近年の活動、1524年から1923年までの歴史的な記録をまとめた火山誌です。現地で歩いて確かめた山体、岩石、溶岩と、過去の旅行者や行政機関の記録を組み合わせます。自然科学の観察と史料批判の両面から、一つの火山の成り立ちと変化を描こうとする書物です。
旅行の部分はサン・サルバドルからシティオ・デル・ニーニョ、アルメニア、ソンソナテ、イサルコへ進み、新しい活動中心や山頂を訪れます。火山の南東側と北西側を回る経路の違い、溶岩の上を進む経験、礫岩の分布などが、観察する位置と結びついて語られます。読者は完成した地形図の説明だけでなく、何を見ようとしてどこへ移動したかをたどれます。
最近の噴火については、複数の証言が独立して一致し、観察に適した場所にいた人々のものかを検討して開始時を定めます。1920~1921年の活動と地震、新しい火口、溶岩流の距離、方向、標高差などが詳しく扱われます。噴火の時刻と場所を決めるために、計測値と人の記憶をどう照合するかが、具体的な問題として示されています。
歴史の部分では、アルバラドの記述がどの火山を指したか、テクパを壊した噴火の場所、1770年の大噴火と火山体の成立などを検討します。地図がセロ・ベルデとサン・マルセリノの名を混同した例を批判し、同じ名称があっても同じ山を指すとは限らないことを指摘します。古い噴煙の記録を現在のイサルコへ自動的に結びつけず、隣接するイラマテペケなどとの区別を重視しています。
著者の結論には当時の地質学的な理解が含まれますが、引用された報告、現地の証言、自らの観察を比較する手順は明瞭です。噴火の列挙だけでなく、後世の書物が繰り返す年代や地名の誤りをどのように確かめるかを考えられます。火山の活動が農園、町、道路、住民の避難と被害へ及ぶ記述もあり、山の自然史と周辺社会の記憶は切り離されていません。長期の記録と短期の踏査を結んだ、エル・サルバドルの歴史地理を知るための研究です。
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- 原刊
- サン・サルバドル、Imprenta Nacional、1923年、120頁
- 翻訳版
- 107頁
- 図版・挿図
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Jorge Lardé, El volcán de Izalco: viaje geológico a ese volcán; descripción del mismo y de sus contornos; sus últimas erupciones; origen e historia documentada y crítica de ese volcán desde el año 1524 hasta nuestros días (año 1923), San Salvador: Imprenta Nacional, 1923, 120 pp.
- 権利・利用条件
- 1923年刊の原著本文はパブリックドメインです。チリ国会図書館の当該資料公開画面には標準化された資料個別ライセンス表示を確認できないため、同館のスキャン画像に再利用許諾があるとは扱っていません。照合資料についてREDICCESは「Obra en dominio público」およびPublic Domain Mark 1.0を表示しています。本版は原著本文と図版キャプションの文字情報のみを用い、原刊画像、写真4点、装丁・意匠を収録していません。
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