書籍
DIARIO DE SUCESOS NOTABLES · 1853
原題Diario de sucesos notables
重要事件日誌
1648–1664年・メキシコ史史料集 第1巻
1648年から1664年までのメキシコ市の出来事を記した日誌です。副王の交代、教会の儀式、市民生活、災害などを、聖職者グレゴリオ・マルティン・デ・ギホが記録しました。1853年刊『メキシコ史史料集』第1巻のBNE公開本を底本としています。
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グレゴリオ・マルティン・デ・ギホが、1648~1664年のメキシコ市とその周辺の出来事を記録した日誌です。副王や王立アウディエンシアによる統治、教会の人事と儀礼、修道会の活動、大学、都市の事件などを日付に沿って記します。一つの事件を後からまとめる歴史書とは異なり、その日に注目された出来事が積み重なり、17世紀半ばの副王都がどのように動いていたかを具体的な人物と場所からたどれます。
行政と教会の関係を示す例として、都市の通常市長の選出をめぐり、統治者である司教と市参事会が対立し、コレヒドールと参事会員が逮捕された記録があります。選挙や官職の問題が、単なる人事の手続きにとどまらず、統治者と都市団体の権限をめぐる争いになっていたことを伝えます。副王の統治期だけでなく、王立アウディエンシアが統治を担う時期にも目を向けられる構成です。
宗教上の対立については、プエブラのイエズス会学院に関係する破門と教皇の文書、その扱いをめぐるアウディエンシアへの上訴などを記します。誰にどの決定が告知され、どの機関へ文書が提出されたかを日付とともに追えるため、教会内部の争いが世俗の裁判・統治機関とも結びついていたことが分かります。また、聖職者の死や転任は、大学の講座の空席や新しい任命と続けて記され、教会、教育、官職の人事が重なっていた様子も読み取れます。
修道会の記述には、管区長の病気や辞任、後継者を定めた命令、評議員会の判断、服従の誓約など、組織の内部で継承が行われる具体的な場面が現れます。大きな政治的事件と日常的な儀礼・人事が同じ時間軸に置かれることが、本書の特徴です。個々の記録を通して、都市を支えた諸団体の関係や、地元で重視された名誉・順位・職務を検討できます。
日誌は、著者が接した出来事や情報を選び取った記録であり、都市の全住民の経験を等しく伝えるものではありません。記された人名、役職、場所を追い、同じ出来事に関する他の文書と比較すれば、当時の情報の伝わり方と著者の関心が分かります。ロブレスの日記へ続く時期のメキシコ市を知る資料として、政治史、教会史、都市生活史を結びつける一冊です。
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- 原刊
- México: Imprenta de Juan R. Navarro, 1853. Documentos para la historia de Méjico, tomo I.
- 翻訳版
- 402頁
- 日本語訳表紙
- 0点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Gregorio Martín de Guijo, Diario de sucesos notables (1648–1664), Documentos para la historia de Méjico, tomo I. México: Imprenta de Juan R. Navarro, 1853.
- 公開元
- スペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de España, BNE)。
- 閲覧情報
- BNEが公開する1853年刊第1巻のPDFを使用しました。個別資料への恒久リンクは未確認です。
- 権利・利用条件
- 原著本文および1853年刊行版はパブリックドメインです。BNEの一般利用条件では、別途指定がない限り、公開されるパブリックドメイン画像はCC BY 4.0または同等の条件で利用できます。出典表示:Imágenes procedentes de los fondos de la Biblioteca Nacional de España. 本訳では日本語訳・校訂・訳注を加え、底本画像自体は転載していません。利用条件:https://www.bne.es/es/aviso-legal 。ライセンス:https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/ 。2026年10月9日確認。
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