フィゲロア・アルバムの表紙

書籍

ÁLBUM DE FIGUEROA · 19世紀後半

原題El polifacético Figueroa. Biografía y catálogo completo del Álbum

フィゲロア・アルバム

原資料307件・影印345画像頁 日本語全訳・日本語訳注

José María Figueroa Oreamunoホセ・マリア・フィゲロア・オレアムーノ

コスタリカの探検家・系譜研究者・風刺画家ホセ・マリア・フィゲロアが編んだ《アルバム》の日本語全訳・影印版。地図、旅行記、歴史覚書、新聞切抜き、肖像、系譜図など、公式公開の原資料307件と、PDFを展開した影印345画像頁を収録。判読不能箇所を明示した日本語訳と、日本語版側の編集注である日本語訳注を収めています。

詳細概要 詳細概要を閉じる

ホセ・マリア・フィゲロアの《アルバム》は、コスタリカの土地と人びと、歴史と政治を、地図、旅行記、歴史覚書、新聞切抜き、肖像、系譜図などによって記録した複合的な資料集です。探検家、系譜研究者、風刺画家としての関心が一つの集成に重なり、完成された一本の通史とは異なる形で過去を示します。個人の経験と収集した文書が同じ紙面に置かれるため、何を記憶し、どの出来事を互いに関連づけたのかも読みどころになります。

地理的な内容には、タラマンカ、テラバ、ボルカ、サラピキ川、サン・カルロス、リオ・フリオなどの踏査、道路と港の候補、河川と山地、先住民の集落域が含まれます。地図には地形と経路だけでなく、過去の部族圏や領土要求も重ねられ、国土を理解する作業が国境や交通の政治と結びついていたことが分かります。石炭調査や会社設立の回想、パクアレへの車道と港の構想など、探検が産業と入植の可能性を探る活動でもあったことを伝えます。

歴史資料としては、王令とエンコミエンダ配分、ドレーク来航、独立後の旗や紋章、軍事行動、地震、都市景観、葬儀、行列、ラバ交易、手工業、考古遺物などが集められています。著者自身の軍事旅行やグアテマラからの帰途の回想が、古物や風俗の記載の脇へ続くこともあり、公的な歴史と個人の記憶が交差します。先住民への暴力を記す箇所や探検への批判もあり、国土の調査を一様な進歩の物語として扱わない複雑さを持っています。

系譜と肖像は家族や人物のつながりを示し、新聞記事は同時代の議論を保存します。その一方、回想、伝聞、転記、地図、風刺は、それぞれ異なる確かさと目的を持つ資料です。同じページに置かれているからといって、すべてを同じ性格の証言として扱うことはできません。各断片の形式と出所を見分けて読むことで、十九世紀のコスタリカが国境、道路、過去の支配、家系、風俗をどのように記録したかを多角的に検討できます。地図を読み、文章をたどり、図像を比較する往復そのものが、フィゲロアの知識の広がりと、国家の記憶が形づくられる現場を伝える構成になっています。

手稿地図集系譜資料歴史資料一次史料コスタリカ中央アメリカスペイン語ホセ・マリア・フィゲロアフィゲロア・アルバム地図旅行記系譜風刺画原資料画像19世紀

EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。

原刊
サン・ホセ、コスタリカ国立公文書館運営委員会、2021年デジタル版(原手稿、19世紀後半)
翻訳版
1034頁
図版・挿図
345点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Junta Administrativa del Archivo Nacional『El polifacético Figueroa. Biografía y catálogo completo del Álbum』(San José: Archivo Nacional de Costa Rica、2021年、ISBN 978-9968-690-12-6)。
権利・利用条件
ホセ・マリア・フィゲロア・オレアムーノの原作品は著作権保護期間を満了しています。国立公文書館のデジタル化画像および2021年版の現代前付・解説・目録記述には、同館公式サイトのCreative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International(CC BY-SA 4.0)表示を適用します。本版の日本語訳・日本語訳注・編集・組版上の寄与もCC BY-SA 4.0で提供します。
公開日
更新日

DOCUMENT READER

日本語翻訳版 PDF

PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。