書籍
RELACIONES GEOGRÁFICAS · 1579
原題Descripción de Zapotitlán y Suchitepeques
サポティトランとスチテペケスの記述
1579年の地誌報告
1579年、地方行政官フアン・デ・エストラーダがスペイン王室の調査項目に答えたグアテマラ太平洋岸の地誌。カカオ交易、先住民の集落・貢納、地形・気候・交通・製塩を記し、諸領主の起源を語る付録と系譜図、地図を伴う。テキサス大学オースティン校所蔵原資料 JGI XX-09による。
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1579年、サポティトラン州のアルカルデ・マヨールであるフアン・デ・エストラーダが、スペイン王室から送られた調査指示書に基づいてまとめた地誌。現在のグアテマラ太平洋岸とアティトラン周辺を対象とし、冒頭にはシカラパで命令を受領した経緯と、海岸に赴いて潮汐や砕け波を観察した記録を置く。1577年刊の五十項目の質問書、第四十八項までの回答、書記フェルナンド・デ・ニエブラの証明が、王室の情報収集と現地調査の過程を伝える。
記述の中心の一つはカカオ経済である。カカオをこの地方の「鉱山」と呼び、メキシコやヌエバ・エスパーニャへ運ぶ商人が衣料や生活物資を持ち帰って交換する仕組み、先住民の農耕と貢納品を述べる。町村の名称・言語・相互の距離、地方官と教区の管轄、司祭や修道士の配置にも触れ、海岸低地と山地が結ぶ生活圏を示す。集住、荷運びや商業への参加、人口減少についての説明には、植民地行政官の関心と先住民に対する偏見が併存している。
自然環境については、雨季と乾季、暑熱と湿気、河川、アティトラン湖、火山、果樹・薬草・鳥獣などを挙げる。アストロラーベによる緯度測定や太陽の天頂通過の推定を記す一方、港湾の水深や航路については情報不足を認める。製塩では在来の方法を説明し、太陽熱を利用する塩田の可能性をスペインなどの事例と比較する。険しい地形と川の増水、森林や湿地が、集落の立地と交通を制約するという観察も繰り返される。
付録はバラム・キツェらの来住から諸領主の系統をたどり、コ・カイブによる統治組織、貢納や法の制定、アフ・ポプの継承を語る。これに系譜図と、村々・河川・道・森林・草原を描いた地図が伴う。地図の赤い数字は各村の貢納義務者数を表し、長い説明書付は距離の見積り方や集住の事情を補う。本文・系譜図・地図を合わせて読むことで、十六世紀末の地域社会と、支配者が土地を把握した方法の双方を検討できる。原資料はテキサス大学オースティン校ベンソン・ラテンアメリカ・コレクション所蔵 JGI XX-09。
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- 原刊
- San Antonio Suchitepéquez, Guatemala, 1579.
- 翻訳版
- 46頁
- 付属地図・系譜図
- 2点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Juan de Estrada, “Descripción de Zapotitlán y Suchitepeques,” 1579. Manuscript JGI XX-09, San Antonio Suchitepéquez, Guatemala. The 1577 printed questionnaire is included in the manuscript report.
- 権利・利用条件
- 原資料本文および付属地図は、テキサス大学オースティン校の公開表示に基づきパブリックドメインです。
- 公開日
- 更新日
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