書籍
HISTORICAL TRAVEL NARRATIVE · 1847
原題Travels in Central America
中央アメリカ旅行記
約3年間の滞在日誌、共和国史、および気候・産物・通商
1844年から1846年までの中央アメリカ旅行・滞在日誌と、中央アメリカ共和国の独立から連邦解体後までの歴史、気候・産物・動物・地質・鉱物・火山・地震、食生活・住居・通商・財政・交通、人口・教育・宗教・司法についての記録。1847年初版の前付、本文1-358頁、折込地図1点を省略なく収録しています。
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ダンロップが一八四四年から一八四六年にかけて中央アメリカを旅行・滞在した経験に、独立から連邦解体後までの歴史と地域の概説を組み合わせた書物です。都市間の移動、港と農園、火山への登山、政治的な騒動を日誌に沿って記し、別に気候、産物、人口、通商、教育、宗教、司法などを整理します。国家の分裂と内戦が続く時期に、外国人旅行者が何を見て、何を将来性と障害と考えたかを伝えています。
歴史の部分はスペイン統治下の州と行政区分、独立の宣言から始まり、連邦の制度、通商交渉、党派の争い、カレラの台頭へ進みます。著者は支配者の行動や軍の動きを評価し、ときには政治家の策略を強い言葉で描きます。旅先で出会う不安定な状況を説明する背景として、制度が設けられた経緯と、それが現実にどのように働いたかを対照しています。
旅行記では、グアテマラとアンティグア、ラ・ウニオン、レアレホ、レオン、チナンデガなどの町や港を訪れます。間諜と誤認される危険、飼葉を調達する時間、森での宿泊など、移動を支える条件が具体的です。アンティグアの荒廃を地震だけでなく、建材の持ち出しと長い放置によって説明する箇所には、目の前の景観を過去の変化から理解しようとする姿勢が表れています。
藍、コーヒー、コチニールなどについては、土壌、栽培、収穫時期、加工や流通に踏み込みます。コシグイナなどの火山への登山、湖の水温の測定、鉱山の状態も記され、自然観察と産業への関心が結びついています。ニカラグア運河に関する測量の紹介は、湖と太平洋の間の丘陵という具体的な難所へ目を向け、地峡の交通構想を旅行中の観察とつないでいます。
食物、住居、土地の価値、財政、通貨、関税、港湾、教育と司法に関する概説は、旅の個々の印象を社会全体の評価へ広げます。ただし、現地の学校や政治、治療法に関する判断には当時の英国人としての価値観が含まれます。本書は、著者の厳しい批評をそのまま一般的な事実とせず、観察された出来事、伝聞、比較による評価を読み分けることで、連邦解体後の中米社会と日々の移動を具体的に検討できる旅行記です。
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- 原刊
- ロンドン、1847年
- 翻訳版
- 339頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- 英語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Robert Glasgow Dunlop『Travels in Central America: Being a Journal of Nearly Three Years’ Residence in the Country: Together with a Sketch of the History of the Republic, and an Account of Its Climate, Productions, Commerce, Etc.』(London: Longman, Brown, Green, and Longmans、1847年)。
- 公開元
- 米国議会図書館所蔵本を収めるInternet Archiveのデジタル複製(主底本)。判読疑義は同年刊の別複製で照合し、主底本個体で欠ける半標題紙と印刷者表示は米国議会図書館所蔵の別個体で補完。 ↗
- 権利・利用条件
- 原刊本文はパブリックドメインです。Internet Archiveの当該項目は「Library of Congress is unaware of any copyright restrictions」と表示しています。公開画像には当該項目と提供館の条件が適用されます。
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