書籍
ARTE EN LENGUA DE MAYA · 1620
原題Arte en lengua de Maya
マヤ語文法
1620年初版・原刊標題紙・四活用・小辞・数詞・人体部位語彙 日本語全訳
フランシスコ会士フアン・コロネルが、ユカテコ・マヤ語の代名詞、四活用、動詞形成、支配、小辞、数詞、語形成、人体部位語彙を体系化した1620年刊文法書。BYU公開の1620年初版写真複製を底本とし、原刊標題紙、本文全52節、活用表21点、語彙、原刊旧付番、欠葉表示を省略なく収録しています。
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フランシスコ会士フアン・コロネルが、ユカテコ・マヤ語を学ぶために代名詞、動詞の活用、語の形成、小辞、数詞などを体系化した1620年の文法書です。規則と例外を順に示し、具体的な語と文を繰り返し挙げることで、使用の仕方を説明します。ラテン語系の文法概念を用いながら、マヤ語の形の変化と語の結びつきを記録する、植民地期の言語研究の特徴が表れています。
代名詞の説明では、独立した人称だけでなく、名詞の前に付いて所有を表す働きを扱います。「私の父」「あなたの父」などの例によって、同じ要素が文のなかで異なる役割を担うことを示します。動詞は四つの活用の範型に分け、現在、過去、未来、命令、願望、接続などの形を比較します。規則的な形だけでなく、語尾や個別の動詞ごとの例外をまとめている点が実用的です。
語形成の部分では、基本となる動詞から能動、受動、中性などの形を作る方法、分詞と動詞の関係を論じます。語尾を変えることによって行為と状態の関係が変わる様子を、複数の実例で確かめられます。さらに、後続する動詞にどの形を要求するかという「支配」の問題を扱い、語の意味だけを覚えても正しい文にならないことを示します。
多くの小辞を説明する箇所では、場所、方向、経路、原因、目的、習慣、頻度、比較、否定、願望など、文の関係を細かく区別します。同じ小辞が複数の意味を担う場合や、小辞が省かれても関係が理解される場合にも触れます。「誰の見解によれば」「何をするたびに」「何々なしに」といった表現からは、単純な語彙表では捉えられない、話し手の態度や節と節のつながりまで扱っていることが分かります。
数詞、派生語、身体部位の語彙も含まれ、日常の対象と抽象的な関係を表す仕組みが併せて示されます。例文には神への奉仕、説教、罪、施しなどが多く、言語習得が布教と宗教教育に結びついていたことを伝えます。ただし宗教的な例だけでなく、食事、移動、家族、物の状態も扱います。現在の文法用語と分析とは異なる部分を踏まえつつ、17世紀に記録された語形と構文を具体的に知り、宣教師が未知の言語をどのような規則として把握したかを読むための資料です。
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- 原刊
- メキシコ、ディエゴ・ガリード印刷所、アドリアノ・セサル印刷、1620年
- 翻訳版
- 82頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- スペイン語・ユカテコ・マヤ語・ラテン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Juan Coronel『Arte en lengua de Maya, recopilado y enmendado por el P. F. Ioan Coronel de la Orden de S. Francisco, Guardia del Conuento de Tikax』(México: Imprenta de Diego Garrido, por Adriano César、1620年初版)。
- 権利・利用条件
- 1620年原著は著作権保護期間を満了したパブリックドメイン資料です。BYU Digital Collections親レコード57684はデジタル底本を「Copyright Status: Public domain」と表示しており、これはCreative Commonsライセンスではなく公開機関によるパブリックドメイン表示です。BYUのDigital Collections Copyrightは、著作権保護期間を満了した資料を許諾または制限なく自由に利用できると案内しています。所蔵・公開機関表記:Original held in L. Tom Perry Special Collections, Harold B. Lee Library, Brigham Young University, Provo, UT 84602.。
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