ニカラグアで話されるカスティーリャ語の語彙と慣用表現の表紙

論文

BERENDT-BRINTON LINGUISTIC COLLECTION · ITEM 178

原題Palabras y modismos de la lengua castellana según se habla en Nicaragua

ニカラグアで話されるカスティーリャ語の語彙と慣用表現

Berendt-Brinton Linguistic Collection, Ms. Coll. 700, Item 178

Carl Hermann Berendtカール・ヘルマン・ベレント

ニカラグアの地方語、語法、動植物名、民俗語彙を集成した自筆辞書。本文1,346項目と追補273項目、計1,619項目について、見出し語の原綴、定義、用例、相互参照、余白追記を保持して訳しています。

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ベレントが1874年にまとめた、ニカラグアで話されるスペイン語の地方語彙と慣用表現の辞書です。本文と追補を合わせて1619項目を含み、標準的な意味とは異なる用法、動植物名、道具、料理、祭礼、暮らしの言い回しなどを記録します。言語を規範へ直すためというより、その土地で何をどう呼んでいるかを具体的に残すことに価値がある資料です。

各項目は見出し語の説明に加え、別名、用例、ほかの項目への参照、語源の推測を伴います。フランシスコやフランシスカの親しみを込めた短い形のように、日常の人間関係のなかで使う語も含まれます。一つの形が複数の対象を指す例もあり、単純な一対一の翻訳ではなく、地域の使用範囲を捉えようとする辞書であることが分かります。

植物の記述では、家屋や家具に使う硬い材、家畜の飼料になる葉、食べられる実、野菜として用いる葉、帽子用のヤシなど、生活上の用途がよく示されます。動物には鳥、蛇、小型の哺乳類、昆虫類が登場し、色や形、習性、害についての説明が付きます。学名を疑問符付きで添える場合や、ユカタン、メキシコ、タバスコの名と比較する場合もあり、地方名と博物学の分類をつなぐ試みが見えます。

民俗に関わる語では、グラナダに残るロサリオ祭の仮装滑稽劇や、女性が順番に互いの綿を紡ぐ共同作業が記録されます。家の中の高床や中二階を指す語なども、空間の使い方を伝えます。こうした項目は、語義の説明から生活の場面が立ち上がる部分です。スペイン語のなかに先住民語由来と考えられた語が多く現れ、植民地以後の言語接触が日常の命名に残っていることを示します。

ただし、ナワトル語による語源説や動植物の同定、蛇の毒や薬草についての説明には、著者の推測と現地の伝聞が含まれます。現在の科学的な分類や医学的な事実と同一視しないことが必要です。余白の追記や追補は、語の収集が固定した完成品ではなく、観察に応じて増えていったことを伝えます。本辞書はニカラグアのスペイン語史を調べる資料であるとともに、自然、労働、遊び、住居、信仰が言葉にどのような区別を作ったかを読む、小さな生活記録の集成です。

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原刊
ニカラグア、1874年(Penn自筆稿)
翻訳版
112頁
図版・挿図
0点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Carl Hermann Berendt, Palabras y modismos de la lengua castellana según se habla en Nicaragua, 1874, Berendt-Brinton Linguistic Collection, Ms. Coll. 700, Item 178.
権利・利用条件
原資料本文は米国においてパブリックドメインです。Pennのデジタル資料にはRightsStatements.orgのNo Copyright – United States(NoC-US 1.0)が表示されています。画像提供:University of Pennsylvania Libraries。
公開日
更新日

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