県別モノグラフ(七冊合冊)の表紙

書籍

MONOGRAFÍAS DEPARTAMENTALES · 1909–1914

原題Monografías departamentales

県別モノグラフ(七冊合冊)

エルサルバドル七県の地理・統計資料 日本語訳

Santiago I. Barberena / Pedro S. Fonsecaサンティアゴ・I・バルベレナ/ペドロ・S・フォンセカ

エルサルバドル統計総局が1909–1914年に刊行した全14冊の県別地誌のうち、モラサン、チャラテナンゴ、カバニャス、サンタ・アナ、サン・ミゲル、ラ・ウニオン、アワチャパンの7県を収録しています。地形、河川、集落、人口、農業、鉱業、交通、教育、行政を市町村単位で記述した、20世紀初頭エルサルバドルの地域資料です。

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『県別モノグラフ』は、エルサルバドル統計総局が一九〇九〜一九一四年に刊行した県別地誌のうち、モラサン、チャラテナンゴ、カバニャス、サンタ・アナ、サン・ミゲル、ラ・ウニオン、アワチャパンの七県をまとめた資料です。全国十四冊の全体を一冊にしたものではなく、この七県を対象に、郡、市町村、小集落へと地域を細かく分けて記述します。二十世紀初頭の土地と暮らしを行政上の単位から読み解ける構成です。

各地の位置と境界、山地、河川、湧水、潟、温泉などが列挙され、集落と自然環境の関係が示されます。川については流れる方向だけでなく、乾季にほとんど涸れるか、通年の水量や魚があるかといった実用的な情報も記されます。火山斜面の村、街道沿いの町、港や国境へつながる土地など、同じ国の中でも異なる生活条件を比較できます。

人口、農業、畜産、鉱業、交通、教育と行政は、地域を評価する主要な項目です。穀物と果物の種類、牛や馬の推定頭数、建築材となる石、鉱区と鉱石処理などが具体的に述べられます。人口数や標高とともに小集落を記載する箇所もあり、県都だけに焦点を当てた概説では見えにくい、農村の分布と資源利用を知る手掛かりになります。

自然資源の記述には、利用の利益だけでなく問題も含まれます。鉱石処理で投棄される有毒物質が川を汚し、公衆衛生上有害とみなされたという記事は、その一例です。また治癒力を持つと住民が考えた川、守護聖人祭や聖週間の行事、山名に残る戦闘の記憶なども取り上げられ、統計的な項目の間に信仰と地域史が織り込まれています。

ラ・ウニオンではゴアスコラン川に沿う国境と、ポロロスまたはモンテカと呼ばれる紛争にも触れます。行政境界は所与の線としてだけでなく、隣国との主張が重なる対象でもありました。数値には推計が含まれ、地名や管轄も刊行当時のものなので、現在の状態へ直接置き換えることはできません。それでも自然環境、産業、集落、学校、役所を一つの資料で横断できるため、地域間の違いと、国家が地方を把握しようとした方法を調べる基礎となります。

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原刊
サン・サルバドル、国立印刷所、1909–1914年
翻訳版
318頁
図版・挿図
6点
原刊言語
スペイン語

SOURCE & PUBLICATION DATA

底本・公開情報

底本
Santiago I. Barberena and Pedro S. Fonseca, Monografías departamentales, vols. II, IV, V, VI, VIII, X and XI, San Salvador: Imprenta Nacional, 1909–1914. Vols. VI and XI are taken from the reprint in Anales del Museo Nacional “David J. Guzmán”, tomo VI, nos. 23–24, 1955.
権利・利用条件
第2・4・5・8・10冊の底本画像はCSICシムルグの表示—非営利—継承4.0国際(CC BY-NC-SA 4.0)表示に従います。第6・11冊の1955年再録はパブリック・ドメイン・マーク1.0で公開されています。日本語訳・編注はCC BY-NC-SA 4.0で提供します。
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更新日

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