書籍
BIBLIOGRAPHICAL STUDY · 1881
原題Notes on the Bibliography of Yucatan and Central America
ユカタンおよび中央アメリカ文献解題
1881年別刷・原刊本文3–39頁 日本語全訳
ユカタン、チアパス、グアテマラ、オアハカを対象に、16世紀から19世紀後半までの旅行記、年代記、報告書、地図、考古学・言語学文献を年代別に論評した文献解題。1881年別刷の外装表紙、標題紙、本文3–39頁、原注1件を省略なく収録しています。
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バンデリアがユカタン、チアパス、グアテマラ、オアハカに関する文献を整理し、各著作の内容と利用価値を論評した文献解題です。16世紀から19世紀後半までの年代記、旅行記、行政報告、地図、考古学・言語学の研究を取り上げます。書名を並べるだけの目録ではなく、どの地域に詳しく、何が刊行され、何が手稿のまま残るかを示し、研究を始める人が史料の所在と性格を見分けるための案内になっています。
16世紀の著者を扱う部分にはオビエドなどの大きな歴史書が入り、著作全体と早い時期に刊行された部分の違いにも注意を向けます。先住民の首長から国王へ送られた請願や、ベラパスの地方報告のような個別文書も、通史と並んで紹介されます。名の知られた刊本だけで歴史を組み立てず、短い報告や未刊資料が持つ情報を評価する姿勢がうかがえます。
17・18世紀の文献では、布教、先住民の習慣、宗教、地域の歴史、地理辞典など、性格の異なる著作が取り上げられます。著者、刊行地、刊行年、版や翻訳の情報は、同じ題材がどの経路で読者へ届いたかを知る手掛かりです。写本については所蔵者や伝存状況も重要であり、書誌的な情報そのものが、史料を利用できる範囲の違いを示します。
19世紀の部分は、キャザウッドの古代建築図、旅行記、各種学会の報告、ル・プロンジョンらの研究まで広がります。パレンケ探査の文書を扱う一群からは、遺跡の知識が観察、図面、刊行、再刊によって流通した過程を追えます。カブレーラの著作のように、古い史料の抄録へ大胆な起源論が加わったものについては、その構成を指摘し、情報の核と後の思弁を見分けようとしています。
解題に示される評価は1881年時点の研究状況に属し、その後の発見や現在の史料批判を代弁するものではありません。それでも、引用元をたどる際の出発点を示し、資料が地域と世紀を越えてどう結びつくかを明らかにする点で重要です。古代文明の一般的な説明を求める読者より、個々の主張がどの年代記、旅行者、刊本に由来するのかを確かめたい読者に向いた著作であり、初期の中央アメリカ研究が依拠した知識の地図を描いています。
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- 原刊
- マサチューセッツ州ウスター、1881年
- 翻訳版
- 63頁
- 図版・挿図
- 2点
- 原刊言語
- 英語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Adolph F. Bandelier『Notes on the Bibliography of Yucatan and Central America; Comprising Yucatan, Chiapas, Guatemala (the Ruins of Palenque, Ocosingo, and Copan), and Oaxaca (Ruins of Mitla)』(Worcester: Press of Charles Hamilton、1881年別刷)。
- 権利・利用条件
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- 公開日
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