書籍
VIDA ADMIRABLE · 1683
原題Vida admirable y muerte preciosa del venerable hermano Pedro de S. Ioseph Betancur, fundador de la Compañia Bethlemitica en las Yndias Occidentales
尊敬すべき修道兄弟ペドロ・デ・サン・ホセ・ベタンクールの驚嘆すべき生涯と尊き死
ベレン会創設者の伝記
ペドロ・デ・サン・ホセ・ベタンクールの生涯と徳行、その死後のベレン会の発展を記した伝記です。教皇書簡、索引、ヘロニモ・バロナ・デ・ロアイサの頌徳説教も収めます。1683年ローマ刊本を底本としました。
詳細概要 詳細概要を閉じる
モンタルボによる一六八三年刊の本書は、グアテマラで病人と困窮者への奉仕に生涯を捧げたペドロ・デ・サン・ホセ・ベタンクールの伝記です。本人の歩みと徳行、最後の病と死、ベレン会の成立と発展を結びつけ、創立者の模範が共同体へ継承されたことを示そうとします。教皇書簡と頌徳説教も含み、個人の生涯、修道団体の制度、死後の崇敬を一体として扱う構成です。
生涯の前半では、故郷と家族、インディアスへの船出、グアテマラ到着、勉学とその困難が語られます。学生としての道を離れた後の修練や第三会への参加を経て、隣人への慈愛が具体的な仕事へ向かっていきます。回復期の病人を受け入れるヌエストラ・セニョーラ・デ・ベレン病院の創立は中心的な出来事であり、貧しさの中で施しを集め、必要な場所と支援を得ていく経過が描かれます。
続く徳行の叙述は、信仰、希望、慈愛、祈り、苦行、聖母への信心、煉獄の魂への祈り、謙遜、忍耐などの主題に沿って組織されています。病人の世話や炊事といった労働は、社会的な救済活動であると同時に、神へ近づく実践として説明されます。聖書の人物や象徴を重ねる文章からは、著者が日常の奉仕をどのような神学的な価値の中に置いていたかがわかります。
後半は本人の死だけで終わらず、葬儀と追悼、病院設立の王命、会則の作成と認可をめぐる困難、修道服の変更、教会建設へ進みます。兄弟たちのペルー渡航とリマでの病院運営、姉妹たちの共同体の始まりも扱われ、創立者の事業が複数の地域へ拡大する姿を示します。法的な許可や教皇文書は、個人の善行が継続的な宗教組織へ移る際に必要だった制度的基盤を伝えています。
奇跡や魂の出現、特別な恩寵の記事は、著者が聖性を立証するために集めた宗教的な証言として読む必要があります。別立ての頌徳説教は、ベツレヘムの象徴を用いて病院のもてなしと慈愛を称え、伝記の主題を儀礼的な言葉で再構成します。本書はベタンクールの人物像だけでなく、植民地社会における病後の救済、寄付、労働、信仰が一つの施設と共同体を支える仕組みを考える資料です。
EPUBは本文リフロー型です。読書アプリの画面幅・文字サイズ・縦横表示に合わせて組み替わります。
- 原刊
- Roma: Nicolas Angel Tinassi, 1683.
- 翻訳版
- 294頁
- 図版・挿図
- 2点
- 原刊言語
- スペイン語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Francisco Antonio de Montalvo, Vida admirable y muerte preciosa del venerable hermano Pedro de S. Ioseph Betancur, fundador de la Compañia Bethlemitica en las Yndias Occidentales. Roma: Nicolas Angel Tinassi, 1683.
- 権利・利用条件
- 1683年刊の原著は著作権保護期間を満了しています。Internet Archiveの当該資料にはPublic Domain Mark 1.0が表示されています。https://creativecommons.org/publicdomain/mark/1.0/
- 公開日
- 更新日
- 訂正窓口
- 誤訳・誤植を連絡する ↗
DOCUMENT READER
日本語翻訳版 PDF
PDFは自動では読み込みません。閲覧するときだけ下のボタンを押してください。