書籍
BIOGRAPHY · 1900
原題James B. Eads
ジェームズ・B・イーズ
ミシシッピ川の橋梁・河川工事と船舶鉄道の先駆者
ミシシッピ川の引揚げ事業から装甲艦建造、セントルイス橋、河口の導流堤、テワンテペク地峡の船舶鉄道計画まで、技師ジェームズ・B・イーズの生涯を孫のルイス・ハウが描いた伝記です。カリフォルニア大学図書館群所蔵、Internet Archive公開の1900年刊本を底本としました。
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技師ジェームズ・B・イーズの生涯を、孫のルイス・ハウが描いた1900年刊の伝記です。ミシシッピ川での引揚げ事業から、南北戦争の装甲艦、セントルイス橋、河口の導流堤、テワンテペク地峡の船舶鉄道構想へと進みます。河川を知る経験が次の事業の発想へつながる筋道と、技術案を実現するために資金、政治的支持、世論を動かした過程が、人物の歩みとして語られます。
初期の記述では、実地で身につけた知識と事業上の浮沈が重要です。ガラス工場の経営に失敗して負債を抱えた後、債権者の融資によって引揚げ事業へ戻り、働き続けて返済する話は、著者が強調する誠実さと粘り強さを示します。川底や流れを相手にする仕事で得た経験が、後の大規模な構造物や河川改良を考える基礎として位置づけられています。
南北戦争期の装甲砲艦建造では、短期間での艦隊整備と、その軍事的な効果が論じられます。著者は軍事史家の評価を引き、艦艇の強さと速さが陸軍の作戦を支えるうえで重要だったと説明します。ここでは技師の仕事が、設計図や工場の内側にとどまらず、ミシシッピ流域の戦争の展開へ影響するものとして描かれます。同時に、評価はイーズを顕彰する伝記の立場からまとめられています。
セントルイス橋と河口の導流堤は、自然条件を理解し、その力を利用する技術の代表例になります。橋は都市と交通を結ぶ恒久的な建造物として、導流堤は航路の改善をめぐる論争の中心として扱われます。イーズは技術的な批判に書き、語って応じ、計画が実行可能であることを説明し続けました。構造物の完成だけでなく、説明能力と説得が工学事業の一部だったことがわかります。
最後に視野はメキシコのテワンテペク地峡へ広がり、船を鉄道で両洋間に運ぶ構想が取り上げられます。河川で培った発想が国際交通へ向かう点で、生涯の事業は連続しています。本書は本人の手紙や他者の証言を用いる一方、家族による敬愛のこもった伝記でもあります。その性格を意識すると、個人の創意を称える言葉と、19世紀の巨大事業をめぐる技術・投資・公共政策の具体的な問題を読み分けることができます。
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- 原刊
- Boston・New York・Chicago: Houghton, Mifflin and Company, 1900. Riverside Biographical Series, No. 2.
- 翻訳版
- 67頁
- 図版・挿図
- 1点
- 原刊言語
- 英語
SOURCE & PUBLICATION DATA
底本・公開情報
- 底本
- Louis How, James B. Eads, Boston・New York・Chicago: Houghton, Mifflin and Company; Cambridge: The Riverside Press, 1900. Riverside Biographical Series, No. 2.
- 権利・利用条件
- 底本:パブリックドメイン(米国、1900年刊)。公開画像:Internet Archiveの資料表示はNOT_IN_COPYRIGHT(著作権保護対象外)。公開機関の利用条件:Internet Archive Terms of Use(https://archive.org/about/terms)。学術・研究目的のアクセス、法令・権利の遵守、出版時の出典明示を求めています。補助転写:Project Gutenberg第26052番、Online Distributed Proofreading Team。提供条件:Project Gutenberg License(https://www.gutenberg.org/policy/license.html)。
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